収益等の状況について
平成12年度リニューアルオープン時に係る建設費の償還金を一般会計からの繰入により賄っている。指定管理者からの納付金については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、0円としたところである。そのため、施設修繕に関する費用等全てが、一般会計からの繰入により賄っている状況である。今後の見込みとしては、新型コロナウイルス感染症の状態にもよるが、修繕費等は基本的に納付金(20,000千円/年)の範囲内で対応予定である。黒字転換は指定管理者の計画によれば令和3年度で改善予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大により計画の大幅変更を余儀なくされている。
資産等の状況について
平成12年4月にオープンした施設で20年が経過し、老朽箇所も出始めている。当面は大規模改修もないため、施設延命化のために優先順位をつけ,年次的に施設改修を行っていく必要がある。令和2年度には、グランピング施設3棟を整備し、ボルべリアダグリの魅力を高めている。
利用の状況について
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、宿泊人数は前年比-62.7%、その他利用人数は前年比‐52.9%、全体では前年比‐53.8%と大きく減少しており、Gotoトラベル事業や県・市独自の誘客施策を活用した上でなお、厳しい現状である。令和3年度からは、グランピング施設も稼働し施設利用の一助になればと考えているが新型コロナウイルス感染症の状況により利用状況が変動することは避けられないと考えている。
全体総括
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、厳しい運営状況となっており、営業収益に対する売上高人件費比率も増大している状況である。今後はコロナ禍以前の状況に戻るとは考えにくいため、新たな旅のスタイルや宴会の減少に応じた営業形態を考えていく必要がある。また、令和4年度が指定管理制度の終期となっていることから、指定管理の仕様を検討し募集に繋げていくことで令和5年度以降の施設運営に繋げていく。