収益等の状況について
平成12年度リニューアルオープン時に係る建設費の償還金を一般会計からの繰入により賄っている。また、前年度の比較では、償還金額の減少により収支比率は微増となっている。償還金が令和2年度以降約50%になるため、収益比率の改善が見込まれるが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、納付金の収入が不透明のため、一時的に大幅に減少することも想定される。新型コロナウイルス感染症の状態にもよるが、修繕費等は基本的に納付金(20,000千円/年)の範囲内で対応予定である。黒字転換は指定管理者の計画によれば令和3年度で改善予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大により計画の大幅変更を余儀なくされている。
資産等の状況について
平成12年4月にオープンした施設で19年が経過し、老朽箇所も出始めている。当面は大規模改修もないため、施設延命化のために優先順位をつけ,年次的に施設改修を行っていく必要がある。指定管理者において、レイアウトや装飾、清掃等管理の見直しにより、事業費を掛けずに施設の魅力向上につながる取組を行っている。
利用の状況について
定員稼働率については、スポーツ合宿の誘致や民間によるスポーツイベントの開催による宿泊客の実績は出ているが、延べ宿泊客は減少傾向が続いている。理由としては、大学生の合宿人数の減少や関西からの移動手段の確保が難しくなったことなど外的要因もあるが、指定管理者による営業形態の変化も大きいと考える。令和2年度については新型コロナウイルスの影響により、休館期間が発生したことに加えGoToトラベル事業の中止等によりキャンセルがあり利用状況は激減している。次年度以降の見通しについても、上昇軌道にのせれるかは見通しが立っていない。
全体総括
指定管理者が平成30年度に交代し、令和元年にかけては、新企画の採用やスタッフ教育により成果が出始めていた折に、新型コロナウイルス感染症の影響により、休館期間の発生やスポーツ合宿等をはじめとする団体旅行の軒並みキャンセルなど厳しい状況となっている。施設としては、令和2年度は、新たにグランピング施設を整備し、令和3年4月から利用開始となるため、新たな誘致メニューとして売り出しを行っていきたい。