収益等の状況について
平成12年度のリニューアルオープンに係る建設費に対する償還費を一般会計からの繰り入れによって賄っているため、低い比率を維持している。大きな償還が令和元年度で終了するため、今後は、指定管理者からの納付金(20.000千円/年)の範囲で、施設修繕経費等に充当していく計画である。今後10年間は大規模改修もなく、指定管理者の計画では、令和3年度から黒字に改善される予定である。
資産等の状況について
平成12年4月にオープンした施設で19年が経過し、老朽箇所も出始めている。当面は大規模改修もないため、施設延命化のために優先順位をつけ,年次的に施設改修を行っていく必要がある。また、指定管理者において、レイアウトや装飾、清掃等管理の見直しにより、事業費を掛けずに施設の魅力向上につながる取組を行っている。
利用の状況について
関西方面からのフェリーを利用したスポーツ合宿等を誘致しており、県のジャパンアスリートトレーニングセンター等の利用客について徐々に実績が出始めているが、ここ数年の宿泊客の伸び悩みが、顕著となっている。指定管理者の交代に伴い十分な営業努力が出来なかった期間もあり、温泉利用客や宴会、レストラン等にも影響が見られた。今年度は、指定管理者の人事異動もあり、新体制で常に新たな企画を打ち出し、徐々に成果が出始めいている
全体総括
平成30年度に指定管理者が交代し、初年度ということもあり、引継ぎの関係や設備投資による経費の増大により成果が出なかった。2年目に入り、グループ全体の人的配置を行い、新企画やインターネット販売,宴会獲得の強化、スタッフ教育の徹底などを行った結果,徐々にレストランや温泉客などが戻っており成果見え始めている。令和2年度の鹿児島国体の開催など追い風となる機会をしっかりと誘客につなげ、宿泊部門の回復を含む、経営全体の回復を期待したい。