霧島市:特定環境保全公共下水道
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46:鹿児島県
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経営比較分析表(2015年度)
経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率単年度収支はほぼ100%となり、良好な状況のように見えるが、総収益中の約8割が一般会計からの繰入金で賄われているため、実質上の赤字は大きい。人口減により、使用料収入も年々下降してきている状況である。④企業債残高対事業規模比率一般会計負担分の額が増えたことにより比率が下がり、類似団体の平均値に近づいてきている。処理場は概成しているので、今後大規模な企業債の借入はないと考えるが、処理場施設の改築更新が予定されるので、比率を下げるためにも使用料の増収が必要である。⑤経費回収率類似団体に比べ低い値で推移し、使用料収入も伸びていないことから、回収率が改善しない。汚水処理費は義務的経費が多くコスト削減が難しいため、ホテルなどの大口利用者の水洗化を促進し、使用料収入を増やすよう経営改善に取組んでいく必要がある。⑥汚水処理原価類似団体とほぼ同水準で推移している。H27年度は汚水処理費は前年度以下に押さえることができたが、有収水量が前年度に比べ減少したことより汚水処理原価は増加している。⑦施設の利用率観光地であり、季節により流入水量が大きく変動するため、最大稼働時には利用率も上昇する。また、ホテル等の大規模事業者の接続があると、大きく流入水量が増えるため、現状の稼働率は低いが、施設規模としては適正であると考える。⑧水洗化率処理区域内の人口減に加え定住者の高齢化も進んでいることから、水洗化率については伸びておらず、類似団体に比較して低い値で停滞している状況である。
老朽化の状況について
処理場施設の老朽化については、長寿命化計画を策定済みであり、今後、本計画に基づいて順次改築更新を行っていく予定である。管渠の改築更新については、耐用年数を経過していないことから、現在までのところ行っていない。
全体総括
本地区においては、水洗化率は平衡を保っているものの、人口減が著しく、使用料収入や有収水量は年々減少している状況である。基準内の一般会計からの繰入金により単年度収支は保たれているが、経費回収率を見ると現使用料収入では維持管理に係る汚水処理費は半分も賄われていない。このことより、ホテル等の大口利用者も含め今後も引き続き水洗化促進に取組み、使用料収入を増やす必要がある。また、使用料単価が他市町と比較すると低い水準であるため、水洗化の取り組みに加え使用料金の改定も視野に入れながら経営改善を図っていく必要があると考える。