経営の状況について
平成29年から事業開始し、必要最小限の経費により運営を行っていることにより、収益的収支比率・営業収支比率ともに100%を上回っている状況である。今後も、現状の運営体制維持に努め、継続した安定収支を目指していく。また、経年劣化等に備えるため施設更新等に要する財源の確保についての検討も進めていく。
経営のリスクについて
施設の使用率について太陽光発電においては平均値を概ね上回っており、安定稼働ができていると考える。小水力発電施設においては平均値を下回っており、要因としては渇水期における水源地の水位低下に伴い、発電停止をする必要があった点に加え、水車の破損が発生し、修繕に約1ヶ月程度要したためである。水車破損については砂塵等の影響が大きいため、清掃などの管理を継続して行い、破損リスクの低減に努めたい。
全体総括
平成29年度からの事業運営の開始により、経営を圧迫するような大規模な修繕は発生しておらず経営状況は比較的安定している状態である。しかしながら、水力発電については水源地水位による影響が大きく、安定した発電には課題が残る。修繕など水位の低下にかかわらずに発生する運転停止の期間を減らすことで発電量の確保を目指したい。定期的な保守点検を行うことで、大規模な修繕の抑制し、健全な運営状態を維持したい。