収益等の状況について
①表のとおり、この5年間はすべて単年度で赤字である。令和元年度においては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上が下がっている。②表について、一般会計からの繰入金等への依存度が高いが、繰入金の大部分は地方債償還金であり、償還が終了する令和3年度からは数値の改善が見込まれる。④表について、定員稼働率は減少傾向であり、今後いかに1部屋当たりの利用人数を増やすかが課題である。⑤表では、令和元年度では営業収益が減少したため比率が高まったものと考えられる。これらのことを踏まえ、シニアやファミリー層の利用者を獲得すること、団体客の獲得に必要な営業活動を強化することが必要。加えて適正な勤務体制や、作業の効率化による人件費の抑制策も検討する必要がある。
資産等の状況について
⑫表においては、経年比較において数値が減少傾向にあるが、依然として類似施設の平均を上回っており、料金収入の拡大策を実施する必要がある。平成14年度に建設された当施設の起債償還は令和3年度に完了するものの、築18年が経過し老朽化が進んでいることから、施設管理者と協議しながら、施設等の修繕計画を立て実施していく。
利用の状況について
⑬表のとおり、施設への宿泊需要とともに、町への宿泊需要が減少している。新型コロナ感染拡大による影響と考えられる。今後も感染拡大の影響により、宿泊需要は厳しさを増すと考えられる。しかし、秋のGOTOキャンペーンなどで旅行者が増加するなど、コロナ感染が収束すれば、宿泊需要は必ず上昇傾向となると考えられるので、それに備えた営業活動が必要である。
全体総括
本町の観光施設の中核であり、観光振興を牽引する施設として期待されている。通潤橋の災害復旧工事が終わり、放水が再開された。九州中央自動車道の開通を控え、インバウンド等の受け入れ体制を整えて、さらに魅力ある、選ばれる宿泊施設を目指す。新型コロナ感染拡大のなかで状況は厳しいものの、その中でも、リピーターの確保や、シニア層・ファミリー層などのニーズに沿ったメニュー作りや広報活動を行い、集客増加、売上確保に取り組んでいきたいと考えてる。