地域において担っている役割
診療所から始まった当院は、周辺地域の「かかりつけ医」として、満足度の高い地域医療の実現と市民の健康増進を図るため関係医療機関との連携を推進し、地域に密着した医療機関として、安全・安心のための医療を確保に努めている。
経営の健全性・効率性について
医師や看護師等の確保及び施設や医療機器等の老朽化と課題や問題を抱えると共に、外来患者が近年減少傾向となっている。そんな状況で、経営安定のためには現状の経営維持は基より、大学病院等からの支援を受けながら、医療体制を維持すると共に、検査・医事・給食業務等を外部委託することで経費削減を図り、終末期医療や企業の職場健診を積極的に受け入れている。
老朽化の状況について
現在の建物は、長年にわたり増改築を繰り返し行っていて、入院病棟が昭和58年建設で築35年、外来病棟が昭和46年建設で築47年、給食棟が平成6年建設で築24年、検査棟が平成12年建設で築18年と施設内での築年数が棟によって違う状況である。また近年は、老朽化によるところの修理が増えている。近いうちに大きな改修もしくは建て替え等の検討が必要な状況である。また、医療機器等も買い替え時期が来ているものが多数あり、関係職員と購入計画を立て、予算を計上している。
全体総括
現在の医療を今後も市民に提供できるように大学病院等の協力のもと、関係医療機関と連携を図りながら、医師の確保に努めている。また、医師同様に看護師の確保も課題で、幅広く職員募集を行っていく必要がある。重ねて、施設及び医療機器等の老朽化も課題であり、その改修や更新については多額の費用を要するため、必要な資金を確保すると共に中長期的な更新計画を作成し、長寿命化を図る。今後も地域の「かかりつけ医」として、医療の確保に努めていく。