経営の健全性・効率性について
経常収支比率及び流動比率は100%以上ではあるが昨年度より類似団体平均値との差が広がった、料金回収率は昨年度より14ポイント近く下がってしまった、これは給水原価が上がったためと思われるが、経営状況は比較的健全な水準と考えられる。ただし、企業債残高対給水収益比率は類似団体平均値より高く推移していることから、今後の企業債発行の抑制等対応を要する。また、施設利用率及び有収率が類似団体平均値を下回って推移しており、今後の施設更新の際には施設の適正規模検討実施、管路の計画的な漏水調査を実施し、効率的な経営に努める。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は一時的に数値は下がっているが、引き続き施設更新を要することが推測され、管路経年化率は横ばいであるが今後経年化率の増加は予想され、管路更新率の数値が上がっていない。これらの事から、施設更新の取組強化に努める。
全体総括
現状では、経営の健全性は保たれているが、人口減少等による水道料金収入の減少が見込まれる一方、老朽化施設更新が急務となっている。更新計画や水道事業経営戦略を基に、施設整備の合理化や各種必要費用のより効果的かつ経済的な手法を検討し、経営基盤の強化を図っていく。