収益等の状況について
前年度と比較して、収益に関する指標は悪化しているが、これは施設改修に伴う入浴施設の営業休止よるものであり、この点を考慮した場合、昨年度よりも指標は改善していたものと思われる。また、令和元年度より料金体系の全面的な見直しを実施しており、収益構造が改善されるものと考えている。
資産等の状況について
施設改修により資産価値は上昇しているものの、老朽化に伴う設備更新等に伴うものであり、概ね状況に変化はないものと思われる。計画的な更新投資が必要な施設であり、財源の確保に努め、更新投資の適切な実施に努める。
利用の状況について
宿泊者数については、高水準にあった昨年度から増加しており、指標の悪化は施設改修に伴う入浴施設の営業休止に伴うものと想定され、引き続き高い水準を維持しているものと思われる。今後も同様な傾向が継続する場合は、宿泊需要を更に高めることを期待し、民間譲渡も検討していきたい。
全体総括
施設としては老朽化しつつあるものの、指定管理者とともに積極的な設備投資を継続実施や経営改善により、施設利用率は高い水準を維持している。現在の利用状況や経営環境を踏まえた料金体系の見直しにより、収益構造の改善も見込まれることから、経営状況の更なる改善が期待される。良好な経営環境にあることら、将来の更新投資・老朽化対策に係る多大な負担や宿泊需要を更に高めることを期待し、民間譲渡も検討していきたい。