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人口の推移
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
長引く経済不況により地方税の減収が続く中、財政力指数については前年度からの増減は無いものの、類似団体内平均値との比較においては前年度より0.01ポイント差が大きくなり0.04ポイント下回る状況となっている。今後も、税の徴収強化等による税収の確保や事業費の見直しによる歳出削減等の取組みを継続する必要がある。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
前年度比0.7ポイントの上昇となった。要因としては物件費においては年々増加傾向にあるふるさと寄附金に係る事業費が増加していることにより19,557千円の増加となった。また、下水道事業(公共下水道)特別会計への繰出金28,071千円の増額や介護保険事業特別会計への繰出金22,545千円の増額等から繰出金における充当一般財源が全体で75,429千円の増額となった。扶助費においては障害者自立支援給付費に充当する国庫支出金及び都道府県支出金が92,773千円の増額となったことから、全体で67,427千円の減額となっている。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体内平均値を10,819円下回っているものの、前年度より12,222円増となった。人件費については前年度に引続き平成30年7月豪雨等の災害対応に要した時間外手当が増額となっている。物件費については年々増加傾向にあるふるさと寄附金に係る事業費が増加しており、前年度より19,557千円の増額となっている。今後人件費については平成30年7月豪雨災害に係る時間外手当は減少していくものと考えられるが、災害等の発生状況によっては同程度の経費が生じる可能性がある。また、ふるさと寄附金については年々増加していることから次年度以降も経費が同程度あるいは増額となる可能性がある。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
前年度比0.3ポイントの増加となっている。類似団体内平均値を0.6ポイント下回っているが、今後増加傾向が続かない様に指標を注視していく必要がある。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
集中改革プランに基づく人員削減等により、これまでに相当数の職員数削減を実施しているものの、類似団体内平均値との比較では2.88人上回っている。これは、県内唯一の有人離島を有するため支所・診療所・定期船に職員を配置しなければならない地理的要因や、私立保育園が市内に2園しかなく公立保育園を確保しなければならないこと等に起因するものである。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成24年度以降18%を下回っており、本年度は前年度比0.3ポイント減となった。令和元年度についても前年同様、新発債が元金償還額を上回ったものの、近年は元利償還金が基準財政需要額に算入される起債を優先的に借り入れていることにより、同数値での推移となった。しかしながら、依然として類似団体内平均値を大幅に上回っており、今後も災害復旧事業やその他大型公共事業等が控えていることから、事業の優先順位を決めつつ、新発債の抑制に努める必要がある。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
前年度比で1.4ポイント減少となった。これは、公営企業債等繰入見込額及び組合負担等見込額の減少が主な要因である。類似団体内平均値との差は13.3ポイントと、引き続き平均値より高い数値が続いている。今後も新規発行債の抑制に努め、借り入れる場合も基準財政需要額に算入される起債を中心に借入れを行い、将来負担比率の減少に取り組む。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
前年度比0.2ポイント増加し、依然類似団体内平均値を09ポイント上回っている。前年度に引続き平成30年7月豪雨等の災害対応等に要した時間外手当等が31,953千円増となった。一方で保育所使用料収入(充当財源)が29,303千円減額となったこと等により人件費全体としては660千円の増額となった。
物件費
物件費の分析欄
物件費は前年度比0.4ポイントの増加となっている。主な要因としては、ふるさと寄附金の増加に伴う関連事業費の増加であり、物件費全体として前年度比24,001千円の増加となったものの、類似団体内平均値との比較では2.7ポイント下回った。今後も競争によるコスト削減に努め物件費の縮減を図る。
扶助費
扶助費の分析欄
障害者自立支援負担金(充当財源)等の増加により、前年度から0.9ポイントの減少となっているが、昨年度に引き続き類似団体内平均値を上回っていることから今後もいっそうの削減に向けた取組みが必要である。
その他
その他の分析欄
前年度比1.0ポイントの増加となっており、類似団体内平均値については4.3ポイント上回っている。主な要因としては繰出金が前年度比で75,429千円増加となったためである。今後はいっそうの繰出金等の抑制に努める必要がある。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等については前年度と同数値となっており、類似団体内平均値との比較においても1.0ポイント下回っている。令和元年度は一部事務組合への負担金において10,108千円減額となったが全体としては前年度と同数値となっている。引き続き補助金の見直しを中心とした補助費の抑制に取り組む。
公債費
公債費の分析欄
公債費にかかる経常収支比率は前年度と同数値となっており、類似団体内平均値を1.4ポイント下回っている。今後も市庁舎、保育所及び学校教育施設等の移転・改築など大型建設事業が控えているため、普通建設事業費を平準化することで新規発行債の大幅な増加を防ぐ必要がある。
公債費以外
公債費以外の分析欄
対前年度比0.7ポイントの増となっており、類似団体内平均値より2.1ポイント高い状況となっている。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
【総務費】高台造成工事費377,800千円の増額(皆増)、庁舎建設設計業務委託料39,270千円の増額(皆増)、ふるさと寄附金基金積立金143,371千円の増額、ふるさと納税推進事業業務委託料19,557千円の増額、宿毛市公共施設整備に関する官民連携アドバイザリー業務委託料17,412千円の減額【民生費】障害介護給付費等扶助18,017千円の増額、更生医療費扶助3,509千円の増額、児童扶養手当扶助30,332千円の増額、災害土砂等撤去業務委託料36,786千円の減額(皆減)【農林水産業費】水産加工施設等整備事業費補助金451,503千円の増額(皆増)、宿毛市園芸用ハウス整備事業費補助金32,780千円の増額(皆増)、県営漁港事業負担金18,950千円の増額、森林環境譲与税基金積立金18,177千円の増額(皆増)、市有林整備事業費手数料9,672千円の増額【土木課】橋梁補修設計委託料98,866千円の増額、市営改良住宅建替工事費90,754千円の増額、県営海岸事業負担金83,719千円の増額、がけくずれ住家防災対策工事費50,828千円の増額、【教育費】小学校空調機設置工事費101,978千円の増額(皆増)、宿毛市における小中学校整備事業(プロジェクトマネジメント費)30,460千円の増額(皆増)、宿毛小学校屋内運動場改築事業費463,118千円の減額(皆減)【災害復旧費】平成30年7月豪雨災害復旧事業費762,759千円の増額【その他】定期船事業特別会計繰出金6,267千円の増額
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
義務的経費については、全体で103,132千円の増額となっており、人件費のうち職員給が45,014千円、退職金が49,814千円それぞれ増となり人件費全体として108,701千円の増額となったことが主な増加要因である。扶助費については、児童手当扶助の12,390千円減額や生活扶助の6,901千円減額等大幅減となったものがある一方で児童扶養手当扶助が30,332千円の増額や障害介護給付費等扶助の18,017千円増額となるなどもあり、扶助費全体としては10,324千円の増額となっている。公債費については、完済となった起債があったため15,893千円の減となった。投資的経費については、前年度比1,640,596千円の増となった。普通建設事業費では、学校施設の集約化事業において463,118千円が皆減となったものの、平成30年7月豪雨災害に対する災害復旧事業費が全体で762,759千円の増額となったほか、庁舎建設に係る事業費が417,070千円皆増となったなど新規の大型建設事業費が生じたことが大幅増となった要因である。その他の経費は前年度比237,258千円の増額となっており、ふるさと寄附金の増額に伴う業務委託料19,5575千円の増額や基金への積立金143,371千円の増額などが主な要因となっている。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄
令和元年度決算においては、平成30年7月豪雨災害に対する平成30年度の災害復旧事業の多くが繰越明許となったことにより、国庫支出金及び都道府県支出金が増加したことや水産加工施設等整備事業実施に伴う都道府県支出金や令和元年度仮決算における財政調整基金からの繰入を行ったこと等により歳入が増加となった。このため財政調整基金残高の標準財政規模比は低下したが、実質収支額の標準財政規模比は改善した。また、平成30年度決算において、収入未済により繰上充用を行ったため実質収支が赤字となった学校給食事業特別会計については令和元年度決算では赤字が解消された。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄
一般会計においては平成30年7月豪雨災害に対する平成30年度の災害復旧事業の多くが繰越明許となったことにより、国庫支出金及び都道府県支出金が増加したことや水産加工施設等整備事業実施に伴う都道府県支出金や令和元年度仮決算における財政調整基金からの繰入を行ったこと等により歳入が増加となった。このため、実質収支額についても前年度を5.18ポイント上回ることとなった。土地区画整理事業特別会計については、保留地の売却は進んでいないが起債の残高は年々減少していることにより黒字となっている。水道事業会計においては前年度比1.68ポイント改善し引き続き独立採算性を保っている。学校給食事業特別会計については前年度は赤字会計となったが、令和元年度においては赤字が改善された。今後も引き続き負担金の収入未済解消に向けた取組みを強化していく必要がある。
実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
元利償還金は前年度比16百万円の減となり、実質公債費比率の分子についても24百万円の減となった。実質公債費比率についても0.3ポイント減となったが、依然類似団体内平均値より高い状況にあるため、既発行債の償還額は今後減少傾向にあるものの、実質公債費比率の減少に向けて、引き続き新規発行債の抑制や有利な財政措置がある起債の借入等に取り組む。また、今後も市庁舎、保育所及び学校教育施設等の移転や改築といった大型建設事業を控えている状況であるため、公債費の急激な増加を防ぐべく、事業の優先順位付けや事業費の平準化等を行っていく。
分析欄:減債基金
利用していない
将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
将来負担比率は対前年度比で1.4ポイント減少。これは、公営企業債等繰入見込額及び組合負担等見込額の減少が主な要因である。類似団体内平均値との差は13.3ポイントと、引き続き平均値より高い数値が続いている。今後も新規発行債の抑制に努め、借り入れる場合も基準財政需要額に算入される起債を中心に借入れを行い、将来負担比率の減少に取り組む。
基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)基金全体で見ると、前年度比226百万円基金残高が減少している。主な要因としては財政調整基金を令和2年3月末時点における仮決算に基づき400百万円の取崩しを行ったためである。一方でふるさと寄附金の増加によりふるさと寄附金基金残高が増加したことにより全体の減少が抑えられている。(今後の方針)今後は市庁舎、保育所及び学校教育施設等の移転・改築等大型建設事業が控えており、後年度においては関連する基金の取崩しが見込まれている。また、災害等への対応に伴う突発的な財政出動も懸念されるため、取崩しに備えた基金積立てを継続していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)財政調整基金を令和2年3月末時点における仮決算に基づき400百万円の取崩しを行ったため基金残高が減少した。(今後の方針)「基金全体」で記載したとおり、今後複数の大型建設事業施行の影響により基金の取崩しは避けられない状況にあるが、平成30年7月豪雨規模の災害が到来した場合には更なる財政出動が想定されるため、必要額を見極めた上で基金積立てに向けた取組みを継続していく。
減債基金
減債基金
(増減理由)令和元年度決算においては預金利子による収入分406千円を積立てており、平成30年度に引続き基金残高は増加した。(今後の方針)今後予定されている大型建設事業の財源として起債を活用することが見込まれることから、公債費を抑制する手段として減債基金の取崩しも想定されるため、計画的な基金積立てに向けた取組みを継続していく。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)施設等整備基金:施設等の整備に要する財源を円滑に調整する。ふるさと寄附金基金:宿毛市ふるさと寄附金条例に基づき寄附された寄附金を適正に管理し、運用する。地域振興基金:高齢化社会の到来に備え、在宅福祉の向上、健康づくり、ボランティア活動の活発化、快適な生活環境の形成等を図る。総合運動公園施設整備等基金:宿毛市総合運動公園の施設整備及び同施設整備に要する起債の元利償還金に充てる。地方改善事業共同事業施設整備基金:地方改善事業共同事業施設の永続的な活用、運営を図る。(増減理由)施設等整備基金については11百万円の取崩しを行った。ふるさと寄附金基金については、前年度より寄附金収入が増加したことに伴い、基金残高としても増加した。(今後の方針)施設等整備基金については、今後予定されている大型建設事業の財源として活用することが見込まれることから、今後も計画的な積立てを継続していく。ふるさと寄附金基金については、令和元年度までは基金残高が増加しているものの、今後は寄附金収入の減少することも予想されるため、住民サービス向上に資する事業の財源としての活用を慎重に検討しつつ、取崩額の抑制に努めていく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
当市では、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設総延床面積の10%削減を目指して、公共施設等の整備を進めている。有形固定資産原価償却率については全国平均を1.8ポイント、類似団体内平均値を0.4ポイント下回っているものの、高知県平均は0.8ポイント上回っている。今後は大型建設事業が控えており、減価償却率は減少することが考えられるが、引き続き人口規模及び防災・減災対策の観点を踏まえ老朽化した施設の機能集約等を検討していく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
類似団体内平均値を35ポイント、高知県平均を90.3ポイント下回っているが、全国平均は37.8ポイント上回っている。今後地方債を活用した大型建設事業が複数控えている状況であるため、市全体の事業量を調整し数値の悪化を招くことの無いように努めていく必要がある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率については減少傾向にあるものの、類似団体内平均値を上回っている状況が続いている。有形固定資産減価償却率については類似団体内平均値をH27年に上回っていたものの、その後は下回っている状況が続いている。今後も引続き発債の抑制及び基準財政需要額に算入される地方債を中心とした借入を行う等、将来負担比率の減少に取り組む。また、公共施設等総合管理計画に基づく公共施設等の整備を進めることにより、有形固定資産減価償却率の減少に取り組む。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率、実質公債費率共に減少傾向にあるものの類似団体内平均値より高い状況が続いている。今後も大型建設事業が複数控えている状況であるため、市全体の事業量を調整し数値の悪化を招くことの無いように努めていく必要があるとともに、引続き発債の抑制及び基準財政需要額に算入される地方債を中心とした借入を行う等、将来負担比率よび実質公債費比率の減少に取り組む。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
上記の通り、公営住宅、児童館、橋梁・トンネル、港湾漁港等、半数以上の類型において有形固定資産減価償却率が類似団体内平均値を上回っている。公営住宅については類似団体内平均値を20ポイント以上上回る状況が続いているが、平成25年に策定した宿毛市公営住宅等再編計画に沿った維持更新を進めることとなっており、現在既存の住宅に係る建替え工事を実施していることから今後減価償却率は減少することが見込まれる。橋梁については「宿毛市橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、予防保全型の維持管理を導入することで、長寿命化を図っていくこととなっている。一方で、公民館及び児童館においては、築30年、40年を超える建物が多々あることから必要に応じた修繕を行うとともに老朽化に対応するための方針を検討する必要がある。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
上記の通り、保健センター・保健所、福祉施設、庁舎及び消防施設における有形固定資産減価償却率が類似団体平均を大きく上回っている。保健センター・保健所については、有形固定資産減価償却率が類似団体平均値を52.4ポイント上回っている。有人離島における診療所が築30年を超えることから高い数値となっているものであるが、島民に必要不可欠な施設であるため、適宜修繕等を行い現状維持に努めていくこととしている。福祉施設については、有形固定資産減価償却率が類似団体平均値を40.5ポイント上回っている。主に保育施設における施設老朽化の影響である。一部の保育施設については、機能を集約した上での新築事業を進めているため今後は一定改善する見通しとなっているが、今後も人口減少や施設の老朽化に伴う施設の統廃合や改築を検討する必要性がある。消防施設については、類似団体平均値を上回る状況が続いている。主に消防団に係る施設の老朽化が原因であり、今後は計画的な施設整備を検討する必要がある。庁舎については、市本庁舎が築50年を経過していることから高い数値となっているが、現在、津波浸水想定区域外への本庁舎移転事業を進めているため、今後は改善する見通しとなっている。
財務書類に関する情報①(2019年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
資産総額は前年度まで一般会計等、全体、連結ともに、減価償却等に伴い微減傾向であったが、今年度は庁舎等建設事業に伴う建設仮勘定の計上等の影響で、一般会計等で前年度比+162百万円の増加となっている。その一方負債総額も、この庁舎建設事業、また豪雨災害に伴う起債の影響で、一般会計等で前年度比+341百万円の増加となっている。一般会計等と全体・連結との間では、資産では上下水道の管渠等の工作物(合計9,812百万円)、負債では同じく上下水道会計の地方債(合計5,770百万円)による差が主な要因となっている。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
純経常行政コストは微増傾向にあり、当年度も一般会計等で前年度比+128百万円の増加となっている。また当年度は、豪雨災害等に伴う災害復旧費が臨時費用として増加した影響で、純行政コストが一般会計等で前年度比+1,424百万円の大幅増加となった。一般会計等と全体の純行政コスト差額4,440百万円は主に国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計の補助金合計4,753百万円、全体と連結の純行政コスト差額3,943百万円は主に後期高齢者医療広域連合の補助金3,538百万円によるものである。なお、補助金等の差額には団体間の負担金の相殺によるマイナスを含んでいる。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
災害復旧費の増加により行政コストは増加したものの、災害復旧に係る国県等補助金等の財源も増加したため、本年度差額は一般会計等で前年度比+454百万円となった。市全体会計では、本年度差額は+72百万円となってい
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
資金収支の状況は全体として業務活動収支でプラス、投資活動収支及び財務活動収支でマイナスとなっているが、今年度は災害復旧及び庁舎建設に伴う起債収入の影響が大きく出ている。財務活動収支は一般会計等で前年度比+285百万円となり、全体もこの影響で前年度比+294百万円となっている
財務書類に関する情報②(2019年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は類似団体と比較して低い傾向にあり、今後もこの傾向は継続すると見られる。将来負担する減価償却額は他団体と比較して軽減される一方、資産を使用した行政サービスの質が低下しないよう、留意する必要がある。見た目上歳入額対資産比率が前年度より大きく下がっているが、起債や補助金の影響で歳入総額が一時的に増加したためであり、資産の状況としては大幅な変化はない。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率、将来世代負担比率等、資産と負債の比率に関する指標は概ね類似団体と同程度となっている。ただし、起債を伴う大型建設事業の影響で将来世代負担比率が上昇傾向になりつつあることに留意し、長期的に比率のバランスを崩さないように努めることが重要である。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
大型の建設事業に関するコストの増大、また人口減少等も一因として、住民一人当たり行政コストはやや上昇傾向にある。また今年度は豪雨災害等に伴う災害復旧費の影響が大きく、一人当たり行政コストは高めとなっている。新規施設が完成すれば減価償却のコストも上乗せされることも踏まえ、コスト構造を続的に見直して行くことが望まれる。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり資産額と同様に、一人当たり負債額も類似団体に比べ少ない傾向にある。上記のような大型の建設事業等に伴い負債残高の増加が始まっていることがグラフ上からも読み取れ、継続的に指標を観察することが求められる。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は前年度から横ばいで、概ね類似団体と同程度となる傾向である。施設やサービスの利用率等も勘案し、最適な手数料水準を検討することが求められる。