収益等の状況について
経年推移を見ると、安定して黒字で推移しており、健全な経営が行われている。料金収入面で課題を挙げるとすれば、営業時間が日中に限られていること、町内の主要観光施設からやや離れているために他の民間駐車場に利用客が流れていることである。しかし、月極利用が多いことや、近接する役場そのものの駐車場が狭小である中で当該駐車場があることにより来庁者や職員の駐車スペースが確保されていることを鑑みると、当該駐車場の果たす役割は大きいと言える。支出面での課題は、駐車場の管理をシルバー人材センターに委託しているため、固定費として生じる委託料が歳出の大部分を占める点である。今後の費用削減に向けて西駐車場と合わせて考えていきたい。
資産等の状況について
当敷地は、敷地の地価が高いため、資産全体としての価値は高いものと思われる。他の用途への活用も考えられるが、利用者からの需要が一定数あり、特に観光シーズンには町内の渋滞を緩和し、観光客の安全確保にも一役買っている点もふまえ、現状は駐車場のまま活用する考えである。
利用の状況について
稼働率の値が類似施設の平均を下回っているが、この原因は、収益面での課題と共通している部分が多いと思われる。しかし、役場駐車場が不足する際には代替駐車場としての機能を果たすという点や月極駐車場としての役割もあることから、重要は常に一定数あるものとして期待できる。
全体総括
経年推移を見ると、安定して黒字の経営ができているが、今後の課題は歳出の大部分を占める管理委託料を削減することである。今後の運経営については、令和2年度策定を予定している経営戦略の中で、西駐車場と合わせて合理的な経営を考えていかなければならない。