🗾37:香川県 >>> 🌆 土庄町:簡易水道事業
経常収支比率収益的収支比率施設利用率有収率 |
経営の健全性・効率性について収益的収支比率、料金回収率ともに100%を上回る数値を維持できており安定している。企業債残高対給水収益比率は、類似団体平均値と比較すると低めで推移していたが、平成28年度において比率が急上昇した。原因は、簡易水道統合工事による企業債の新規借入額が多額となったことである。給水原価は、多少の増減はあるものの、ほぼ一定で推移している。類似団体平均値と比較すると、有収水量1.あたりの費用は半額程度である。施設利用率は、例年50%を割り込んでおり、施設が遊休状態であるが、平成28年度にて完了した簡易水道統合更新工事において一部浄水場の廃止を行ったため、今後の数値は改善していくと考えられる。有収率は例年80%前後であったが平成28年度にて10%程度上昇した。理由としては、平成28年度にて完了した簡易水道統合更新工事において、平成27年度末にて配管布設替及び流量計更新が部分的に行われた成果が出たと推測される。 |
管路更新率 |
老朽化の状況について管路更新率は平成27年度及び28年度にて、類似団体平均値を大幅に上回った。これは平成27から28年度の2ヶ年にて実施した簡易水道統合更新工事によるものである。27年度の大規模な更新に続き28年度においても管路の更新を行ったため、類似団体平均値を上回ることが出来た。しかしながら、老朽管自体はまだ多く残されているため、引き続き施設更新に取り組む必要がある。 |
全体総括平成26年度までの分析数値では、経営の健全性・効率性では安定した数値となっていた。平成27年度から2ヶ年にて簡易水道統合工事を実施した結果、管路更新を大幅に進めることが出来た。しかし本工事の施工にあたり、多額の企業債を財源として使用したことにより、企業債残高対給水収益比率の上昇が平成28年度数値にて現れており、今後の経営へ及ぼす影響は多大である。当簡易水道事業は平成29年4月1日から土庄町水道事業へ経営統合されている。さらに、平成30年4月1日からは土庄町水道事業を廃止し、香川県広域水道企業団へ移行することとなっており、今後の分析としては平成29年度分析は土庄町水道事業にて行い、平成30年度分析は香川県広域水道企業団にて行うこととなる。また、経営戦略については既に経営統合されているため、当簡易水道事業としては策定していない。 |
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