経営の健全性・効率性について
・「経常収支比率」は、102.54%と100%を上回っていますが、これは使用料で回収すべき経費を一般会計からの繰入金で賄っているためです。また、「経費回収率」が100%を下回っていることからも使用料で回収すべき経費を全て使用料で賄えていない状態です。・「汚水処理原価」が類似団体平均値を上回り、「施設利用率」「水洗化率」が類似団体平均値を下回っていることから、汚水処理費の削減や施設更新時に規模の適正化の検討を行います。・「流動比率」は、類似団体平均値を大きく上回り、「企業債残高対事業規模比率」は、一般会計との協議により償還額全額を繰出金で賄うこととなっているため0%となっています。
老朽化の状況について
観音寺市では、最も古い処理区で平成5年度から事業を開始しています・「有形固定資産減価償却率」は、公営企業会計移行直後は平均値を下回り、後年度の上昇率が大きくなる傾向があります(公営企業会計移行時点で資産を新たに取得したとみなすため)。観音寺市は令和2年度に公営企業会計に移行したことから平均値を下回っていますが、今後類似団体平均値に近付くと見込まれます。・「管渠老朽化率」は、耐用年数を超えた管渠がないため0%となりました。・管渠改善率は、修繕等の実績がなかっため、0%となりました。
全体総括
主な課題として、経費回収率が低く、一般会計からの繰入金に依存している割合が高いことが挙げられます。今後は、維持管理費の削減や、料金改定を検討し、経費回収率の向上に努め、設備改修工事については、長寿命化による改修や施設規模の適正化などにより、施設更新に係る費用を抑制していきます。