経営の健全性・効率性について
平成25年度以前に比べて施設の不具合が多く発生し平成26年度より各施設で修繕を計画的に行っており、毎年500万円程度費用がかかる見通しであるため収益的収支比率は、低下しており70%台留まっている。また、経費回収率においても平成26年度は40%と類似団体平均値を下回っている状況にあるのも各施設の修繕費増加のためである。平成26年度に汚水処理原価が類似団体平均値を上回ったのも修繕費増加のためである。今後の対策として、毎年修繕費が掛かってくるので修繕費の把握及び、平準化を図っていく。施設利用率は類似団体平均値を若干下回っているもののほぼ平均値並みである。また、企業債残高対事業規模比率についても類似団体平均値を上回っている。今後、企業債残高は減少する見込みだが、施設の老朽化に伴う更新に対し起債を充当していくと、企業債残高も増加。水洗化率は、すでに単独浄化槽設置済みの家もあることから、増加傾向にあるものの類似団体平均値を下回っている。引き続き加入推進等水洗化率の向上及び経費削減により改善していく必要がある。
老朽化の状況について
供用開始より20年以上経過している施設もあるが、管渠の対用年数を経過していないため管渠改善率は0である。一方で各処理施設とも供用開始より12年以上経過しており20年を超えている施設もあり更新していく。今後、長寿命化工事の計画導入で更新費用の平準化を図っていきたい。
全体総括
経営状況については厳しい状況下にある。原因として維持管理費用の増加や、水洗化率の伸び悩みなどが考えられる。維持管理費の削減や、定期的に各家庭を訪問して、加入率の向上をめざす。施設については供用開始の差はあるが老朽化が進んでおり、長寿命化工事の計画導入で更新費用の平準化を図り持続可能な経営をしていくことが必要である。