鳥取県:中央病院

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経営比較分析表(2017年度)

地域において担っている役割

高度急性期及び急性期医療を担う鳥取県東部保健医療圏の中核病院として、高度・特殊医療の充実に努めるとととに、地域医療支援病院として、回復期、慢性期の医療を提供する医療機関との連携(病病、病診連携)による地域連携パスをさらに充実するなど、圏域で連携した医療システムの構築を目指す。これと並行して、圏域内外の急性期病院と互いの重点分野を踏まえつつ医師の相互派遣等を含める取組、地域包括ケアシステムの構築等、連携と協働の取組を推進していく。

経営の健全性・効率性について

経常収支比率、医業収支比率等、病院経営の健全性を示す指標については、類似病院並びに全国平均を上回っており、概ね健全な経営を保っていると言える。今後も、山陰で唯一のDPC特定病院の維持に努力し、収益の安定性に努めるとともに、診療材料や薬品費の費用削減の取組(SPD契約の導入、メーカーの統一化や薬価交渉、後発医薬品の積極的採用等)をより一層進め、収益の確保と費用の削減に努めていく。

老朽化の状況について

中央病院本館は築40年以上を経過し、施設・設備の老朽化と狭隘化が進んでいたことから、地域の高度急性期医療の確保・充実のため、新病院を建設し、平成30年12月16日にオープンしたところ。これにより、医療の高度化や変革に適応できる、安全で質の高い医療を提供できる病院の整備を図ることとする。

全体総括

鳥取県立中央病院は、県東部保健医療圏の中核病院として、圏域外や急性期以外の病院、地域包括ケアシステムと連携しつつ、高度で質の高い医療の提供が県民から求められている。今年度は新病院建設によりハード面でも前述した役割強化のための取組を図ったところ。県立中央病院に期待される使命を達成するために、今後も引き続き、経営改革や人材の確保・育成等の取組を推進し、安定的で良質な医療を提供できる病院を目指していく。

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