串本町:末端給水事業
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経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
経常収支比率が102.48%と前年度比0.54%減となり、類似団体及び全国平均を下回った。料金回収率も98.12%と100%を下回っている。これらの原因は経常費用で貸倒引当金繰入額を計上したためである。しかし累積欠損金は発生しておらず経常利益も計上できているため、経営状況は比較的健全と考える。経営の効率性については、給水原価が192.75円と類似団体及び全国平均に比べ高く、また有収率も74.48%と平均より低くなっている。これらの改善策として、動力費をはじめとする経常費用の削減に努め、平成27年度から実施している漏水調査員による漏水調査を引き続き実施する。施設利用率については、コロナ禍により観光客が減少した影響で大型ホテルを中心とした観光業者への給水量が減ったため利用率が低下している。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率が58.39%と全体的に老朽化が進んでいる。このため更新については計画的に行う予定である。管路については管路経年化率が7.38%と類似団体及び全国平均を下回り、管路更新率は0.87%と類似団体及び全国平均を上回っているため管路の更新は進んでいると考える。しかし管路の更新は多大な費用を要するため今後も最適な更新方法を計画し実施していく。
全体総括
厳しい経営状況ではあるが、健全な財政状況であるといえる。しかし人口の減少により給水収益は年々減少しており、施設も老朽化により修繕・更新の費用が増加することが見込まれることから、経営状況はより厳しさを増すことが予想される。今後も経営を健全に行っていけるよう、有収率の向上や経費節減に努め、計画的な設備の更新を行っていく。