かつらぎ町

地方公共団体

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地方公営企業の一覧

簡易水道事業(法適用) 公共下水道 簡易水道事業(法適用) 花園守口ふるさと村


収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2017年度)

財政力

財政力指数の分析欄

平成26より横ばいで推移しているが、全国平均と比較して低指数となっている。その要因として、人口減少や税収が少ないことなどがあげられる。今後も固定資産税償却資産の減少の影響や景気悪化による町税の減少が見込まれることから、指数の低下が予想される。これらの現状に対し、町税の適正課税などによる財政基盤の強化に努める。

類似団体内順位:7/24

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

平成25-平成27は主に普通交付税の影響より増減。平成28は普通地方交付税の平成27年国勢調査による人口減少の反映及び合併算定替の段階的縮減の開始に伴う減少や地方消費税交付金の減少などが要因となり前年度に比べ「-6.4」悪化した。平成29は普通交付税や一般財源収入等減少に加え、こども園運営委託料や伊都消防組合負担金の増加、繰出基準の算定方法見直しによる下水道事業繰出金の大幅な増加により100%を超え非常に硬直した状況となっている。収支のバランスが大きく崩れた状態であるため、財源の確保と徹底した歳出改革を進めることにより、収支が均衡した持続可能な財政構造に転換していく必要がある。

類似団体内順位:24/24

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

本町は、面積151.69k㎡、東西14.7km、南北29.3kmと南北に長い山間へき地であり、こども園2園、幼稚園1園、小学校5校、中学校2校、公民館8館、児童館8館と町としては極めて多くの施設があり、これら施設の管理運営に多額の経費を要している。平成29は退職者の増加に伴う退職金等やこども園の民間運営委託料は増加したが、一般職員適正化計画に基づく職員数削減により基本給の減少や地籍調査事業委託料や情報セキュリティ強化対策業務委託料減少により全体として減少している。今後も一般職員適正化計画に基づく職員数の削減や廃止も含めた公共施設の管理運営について取り組みを推進していく。

類似団体内順位:15/24

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

当町は職員の平均年齢が高く、人件費の抑制などの取組にも関わらず数値になかなか反映されず近年指数は横ばいという状況である。一般職員適正化計画とも連動しながら、今後も給与水準の適正化に努める。

類似団体内順位:19/24

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

本町は、平成17.10に花園村と合併したことにより、151.73k㎡という広大な面積を有し、山間へき地が多く、その複雑な地形に伴い多数の施設を要する。これら施設の管理運営に職員を要するため、これまで類似団体内平均値を上回ってきたが、一般職員適正化計画に基づく職員数削減を行ってきた結果、職員数も年々減少し、平成26以降類似団体内平均値を下回など改善傾向にある。現在も公共施設の統廃合や一般職員適正化計画に基づいた機構改革及び事務事業見直しを進めており、退職勧奨、退職者不補充などによる適正化に努めている

類似団体内順位:10/24

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

公債費が平成25以降改善傾向となっていたが、平成28より増加している。。平成29は下水道事業における繰出基準見直しにより繰出金が増加し、それによる準元利償還金の増加及び人口減による普通交付税の減収や臨時財政対策債発行可能額の減少が影響して標準財政規模が縮小したことにより前年度に比べ「-0.8」となった事業の延伸や、一時中止、後ろ倒し等による新規発行の抑制、財政健全化に向けた取り組みが必要である。

類似団体内順位:21/24

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

平成25までは改善傾向にあったが、平成26は大型施設の整備、改修に着手による「+2.2」の悪化、平成27は職員数減少による退職手当負担見込額の減少や普通交付税の増収による標準財政規模の増加などにより「-2.4」改善、平成28は公営企業債等繰入見込額や職員数の減少による退職手当見込額の減少、また普通交付税が減少した影響による標準財政規模の減少により「-5.5」改善した。平成29においはて基金や、基準財政需要額算入見込額等の充当可能財源の減少及び、下水道事業における繰出基準が増加したことによる公営企業債等繰入見込額の増加がしたことにより「+5.8」の悪化となった。町債発行の抑制による地方債残高の減少や、交付税の増額による標準財政規模の拡大により将来負担比率は減少していくことが見込まれる。

類似団体内順位:24/24

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2017年度)

人件費

人件費の分析欄

依然として類似団体内平均を上回っているが、県平均は下回っている。平成26は「+0.6」の悪化となったが27は「-1.0」、平成28は「-0.4」と改善傾向だったが、平成29は「-0.2」と悪化している。一般職員適正化計画に基づく職員数削減により基本給は減少したが、退職者の増加に伴う退職金等の増加により「+0.2」の増加となった。本町は、地理的に多数の施設を有していることから職員数が多く、また、職員の年齢層が高いことなどが類似団体内平均を上回っている要因と推測する。今後も、一般職員適正化計画に基づいた人件費の縮減及び財政健全化に向けた取り組みを進める。

類似団体内順位:15/24

物件費

物件費の分析欄

類似団体内において最大値となっている。本町は、151.73k㎡という広大な面積を有し、山間へき地が多く、その複雑な地形に伴い多数の施設を有しており、こらら施設の管理運営に多額の経費を要していることが主な要因。平成29は地籍調査事業委託料や情報セキュリティ強化対策業務委託料等減少したが、経常収支比率に占める割合は平成28と比べ[+0.5]の増加となった。財政健全化向け、内部事務経費の見直しによる経常的な物件費の抑制や公共施設の統廃合などの推進による物件費の抑制に努める。

類似団体内順位:24/24

扶助費

扶助費の分析欄

平成24から3%前後で推移していたが、類似団体内平均等は大きく下回っているものの、平成28は前年度比「+0.6」と悪化し、平成29も同水準となった。全国的に少子高齢化が急速に進行しており、本町においても同様に高齢化が進む見込みであることから、今後も扶助費は増加を続けるものと推測される。

類似団体内順位:6/24

その他

その他の分析欄

平成26まで類似団体内平均を上回っていたが平成27は並んだ。平成28は再度上回り、平成29おいては類似団体内平均及び全国、県平均全てを大きく上回っている。下水道事業特別会計において、繰出基準の算定方法見直しによる基準内繰出金の増加により経常経費が増加したことが主な要因。今後も後期高齢者医療事業特別会計等繰出金の増加傾向が懸念されるため、財政健全化に向けた取り組みを行い縮減に努める。

類似団体内順位:23/24

補助費等

補助費等の分析欄

平成25から5年間においては、類似団体内平均を下回っている。伊都消防組合負担金や、過疎地域等自立活性化推進補助金等減少したが、経常収支比率に占める割合は、他の一部事務組合も含め依然大きい。

類似団体内順位:11/24

公債費

公債費の分析欄

依然として類似団体内平均等を上回っている。これらは、国の景気対策と相まって過去に実施してきた大規模な建設事業の償還額に加え、既発行の合併特例債や臨時財政対策債などの元利償還金の増加が主な要因。また、平成29においては、合併特例事業債や教育・福祉施設等整備事業債の通常償還の増加に加え、平成28に引き続き合併特例債の繰り上げ償還の影響により増加となっている。財政健全化に向けた公債費抑制に取り組んでいるが、大型事業が続いていることから、今後より一層縮減の対応が必要となる。

類似団体内順位:23/24

公債費以外

公債費以外の分析欄

類似団体内平均及び全国、県平均全てを大きく上回っている。平成29構成比では、人件費の占める割合が高く「22.7%」、次いで物件費「19.9%」、繰出金「17.6%」、補助費等「13.1%」、扶助費「3.8%」、維持補修費「0.5%」となっている。平成28‐平成29比較では、公債費以外で「+4.0」、人件費で「+0.2」、扶助費で「±0.0」、物件費で「+0.5」、補助費等で「+0.6」、その他で「+2.7」となっている。

類似団体内順位:22/24

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

【議会費】平成28と比較し議員共済負担金等は減少したが、議会モニターの実施等により、全体としては微増となっている。【災害復旧費】台風5号及び21号被災に対する復旧費が増加となっている。【総務費】花園ふるさとセンター改築事業の完了により減少となっている。【土木費】かつらぎ西部公園整備事業及び妙寺団地第2期建替事業実施により増加している。【農林費】農産物処理加工施設整備事業を実施したが、国道480号沿地域振興交流施設関連事業や田舎暮らし体験施設整備【消防費】伊都消防負担金は減少したが、消防団員退職報償費や河川水位監視システム設置工事等の増額により、全体としては増加となっている。事業等の完了が大きく、全体としては減少となっている。【商工費】道の駅紀の川万葉の里レストラン整備に係る事業費の割合が大きく、全体としては増加している。【教育費】佐野寺跡整備工事や大谷小学校大規模改修に係る設計業務に着手したが、妙寺公民館の本体工事や中学校の【衛生費】中志賀地区水道施設補助金、かつらぎ斎場空調設備改修工事の完了により、全体としは減少となっている。防球ネット設置工事の完了により減少となっている。【公債費】合併特例事業債や教育・福祉施設等整備事業債の通常償還の増加に加え、平成28に引き続き合併特例債の繰り上げ償還を行ったことにより増加となっている。【民生費】西渋田児童館新築事業や地域福祉センター改修事業完了により減少となっている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

【人件費】一般職員適正化計画に基づく職員数削減により基本給は減少したが、退職者の増加に伴う退職金等の増加により、全体としては増加となっている。【補助費】伊都消防組合負担金や、過疎地域等自立活性化推進補助金等の減少に伴い全体として減少となっている。【災害費】台風5号及び21号被災に対する復旧費が増加となっている。【物件費】こども園運営委託料は増加したが、地籍調査事業委託料や情報セキュリティ強化対策業務委託料の減少により、全体としては減少となっている。【維持補修費】町道維持修繕工事は減少となっているが、下排水路維持補修工事、林道・作業道維持修繕工事等の増加により、全体としては増加となっている。【公債費】合併特例事業債や教育・福祉施設等整備事業債の通常償還の増加に加え、平成28に引き続き合併特例債の繰り上げ償還を行ったことにより増加となっている。【扶助費】臨時福祉給付金は増加したが、老人福祉施設措置費、年金生活者等支援臨時福祉給付金等の減少により、全体としては減少となっている。【積立金】ふるさとかつらぎ基金積立金は増加したが、決算剰余金積立金、ふるさとの森づくり基金積立金が減少したことにより、全体としては減少となっている。【繰出金】下水道事業特別会計繰出金、国民健康保険事業特別会計繰出金が大きく減少していることにより、全体としては減少となっている。【普建費】補助事業においては妙寺団地建替事業費や農産物処理加工施設整備事業などの実施により増加となっている。単独事業においては花園ふるさとセンター建設費、国道480号沿地域振興交流施設建設事業費などの完了により減少となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2017年度)

分析欄

財政調整基金の現在高は8億4972万2千円となっており、前年度末と比較して2億4680万円減少し、前年度に引き続き現在高が2億円以上減少している。普通交付税の合併算定替の段階的縮減に伴う減少や地方財政計画上の歳出特別枠として措置されている地域経済・雇用対策費の減少などが要因である。平成29実質収支は2億5036万3千円の黒字となっているが、平成29実質単年度収支は1億3,628万6千円の赤字決算となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2017年度)

分析欄

水道事業会計については、公債費の償還額が減少してきていることから黒字額が年々増加している。施設等の更新や未給水地域解消などの事業を予定しており、黒字額が減少する可能性があるが、引き続き黒字で推移する見込みとなっている。一般会計については、平成29の実質収支は約2億5000万円の黒字となっているが地方交付税や一般財源収入の減少により、単年度収支は約5000万円の赤字となっているため、引き続き財政健全化に向けた取り組みが必要である。介護保険事業については、一般会計からの繰出金の額が年々増加しており、国民健康保険事業などについても一般会計の負担が増加していることから、健康増進対策を推進し、医療費抑制に努めている。

実質公債費比率(分子)の構造(2017年度)

分析欄

公債費の償還が平成21をピークに減少傾向にあったが、平成28は「10.8%」と増加に転じた。平成29においては、下水道事業における繰出基準見直しにより繰出金が増加し、それによる準元利償還金の増加及び人口減による普通交付税の減収や臨時財政対策債発行可能額の減少が影響して標準財政規模が縮小したことにより「11.6%」に増加している。今後も合併特例事業債や過疎対策事業債などを活用した事業が増加していくことから、実質公債費比率の分子の増加が見込まれる。

分析欄:減債基金

将来負担比率(分子)の構造(2017年度)

分析欄

地方債の現在高については、繰上償還の実施及び新規発行額を元金償還額以下に抑制したことにより減少している。退職手当負担見込額については、職員数の削減に伴い年々減少している。充当可能基金については、地方交付税や一般財源収入の減少に対して財政調整基金を取り崩したため減少している。

基金残高に係る経年分析(2017年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)交付税等の経常一般財源の減少による財源補てんや事業実施に伴う充当により全体として減少している。(今後の方針)現在の収支状況において基金残高の減少は避けられない状況であり、現在高の減少をいかに減らすかについて目下の目標である。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)交付税等の経常一般財源の減少による財源補てんによる減。(今後の方針)平成34年までに収支の改善を行い、黒字分を積立。

減債基金

減債基金

(増減理由)合併特例事業債繰り上げ償還実施による減。(今後の方針)臨時財政対策債発行額の10%を積立。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)【まちづくり基金】地域の振興並びに町民の一体感の醸成。【庁舎建設基金】庁舎等の建設。【地域福祉基金】在宅福祉の向上、健康づくり等の地域の実情に応じたきめ細かい福祉社会の促進【ふるさとかつらぎ基金】施策に取り組むため寄附金を募り、環境保全・高齢者福祉の増進・教育の振興など必要な施策に充当。【公立学校施設整備基金】学校の新築、改築など、公立学校施設の計画的な整備に充当。(増減理由)【まちづくり基金】自治振興費、集会所維持費補助金等への充当したことによる減。【庁舎建設基金】庁舎等建設に備え、毎年度一定額積立していることによる増。【地域福祉基金】「ひきこもり」者社会参加支援事業、地域医療体制整備促進事業等への充当したことによる減。【ふるさとかつらぎ基金】平成29寄附額分積立による増。【公立学校施設整備基金】学校施設用地の使用料収入分積立による増。(今後の方針)各基金の目的に沿った事業の財源として充当を行う予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2017年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本町は、南北に長い地形から、類似団体と比較して多くのインフラを整備しており、また、日本の経済成長に伴い、昭和40年代半ばから昭和50年代にかけて多くの公共施設を建設してきた。有形固定資産減価償却率は全国平均並みとなっているが、これは平成22年以降に小学校の統廃合や幼保一元化のための施設を整備したことや、観光施設を新たに整備したために有形固定資産全体での減価償却率を押し下げている。一方で老朽化した施設も多く有していることから、有形固定資産減価償却率を用いた今後の更新費用の推計については、この点を考慮する必要がある。

類似団体内順位:4/10

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

類似団体内順位:'NULL'

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

本町は、類似団体と比べると、有形固定資産減価償却率は平均的であるが、将来負担比率が高くなっている。これは従来より、地方債を活用した施設整備を多く行ってきたためであり、今後も過疎対策債や合併特例債を活用した大規模事業が予定されていることから、地方債現在高が増加することが予想される。歳入の推移や基金残高にも注視し、将来にわたる持続可能な財政運営のための安定的財政基盤の確立が必要と考えられる。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

本町はインフラや施設整備に地方債を活用した事業を多く行ってきたため、将来負担比率・実質公債費比率ともに類似団体平均を大きく上回っている。今後も合併特例事業債や過疎対策事業債を活用した事業が増加していくことから、将来負担比率及び実質公債費比率は依然高い状態が続くと予想される。

施設類型別ストック情報分析表①(2017年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

【道路・橋りょう】本町が南北に長い地形であることから、多くのインフラを有している。そのため、計画的に道路改良を実施しているが有形固定資産減価償却率が類似団体平均を上回っている。今後も予防保全型維持管理により長寿命化を図ることが必要である。【認定こども園・幼稚園・保育所】幼保一元化を進め、平成28年に開園したこども園2園を整備したことにより、有形固定資産減価償却率が類似団体平均を下回っている。【学校施設】小学校の統廃合により、平成22年から平成24年にかけて小学校3校の建替を行ったため、有形固定資産減価償却率が類似団体平均を下回っている。【公営住宅】公営住宅については、類似団体平均並みとなっている。老朽化の進んだ妙寺団地については建替を行っているが、その他の公営住宅についても、定期的な点検を実施し、予防保全型維持管理及び耐久性の向上等を図る改善を実施することによって、長寿命化を図る必要がある。【児童館】児童館は、平成28年度に西渋田児童館の建替を行っており、有形固定資産減価償却率は類似団体平均並みとなっているが、その他の児童館は老朽化が進んでいる。利用状況やニーズ等を踏まえ、他の公共施設との複合化・多機能化を検討することが必要である。【公民館】公民館は、妙寺公民館の改修を行っているが、有形固定資産減価償却率が類似団体平均を上回っている。昭和40年代から50年代にかけて整備された施設もあり、災害時の避難場所としての機能を維持するために適正な維持管理が必要である。

施設類型別ストック情報分析表②(2017年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

【一般廃棄物処理施設】橋本周辺市町村圏組合及び橋本伊都衛生施設組合が管理運営する施設であり、有形固定資産減価償却率が全国及び和歌山県平均を下回っているが、今後の更新費用を考慮し、適切な施設の維持管理に努める必要がある。【体育館・プール】体育館・プールについては有形固定資産減価償却率が類似団体平均を下回っている。かつらぎ体育センターは昭和54年の建設であり、耐震基準も満たしていないことから、利用者の安全を確保するため改修を予定している。【保健センター・福祉施設】有形固定資産減価償却率は類似団体平均並みである。【消防施設】消防施設について、消防納庫等は、老朽化した建物から順次建替えを行っているが、有形固定資産減価償却率が類似団体平均を上回っている。【市民会館】かつらぎ町総合文化会館は平成5年の建築であり、有形固定資産減価償却率が類似団体平均並みといえるが、電気設備、機械設備など今後の更新費用を考慮し、適切な施設の維持管理に努める必要がある。【庁舎】本庁舎は昭和35年建築であり、既に耐用年数を経過していることから、有形固定資産減価償却率が類似団体平均を上回っている。行政機能の中枢及び災害時の防災拠点としての機能維持と安全確保するため、建替えの検討を行うとともに、適正な維持管理が必要である。

財務書類に関する情報①(2017年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から211百万円の減少(-0.44%)となった。金額の変動が大きいものは事業用資産とインフラ資産であり、事業用資産は、農産物処理加工施設整備事業や妙寺団地第2期建替事業の実施による資産の取得額(742百万円)が、減価償却による資産の減少を上回ったこと等から584百万円増加した。インフラ資産は減価償却による資産の減少が新たな資産の取得額を上回り、479百万円の減少となった。また、流動資産における基金は、財政調整基金及び減債基金の取り崩しにより、334百万円減少した。一般会計等においては、負債総額が前年度末から67百万円の減少(-0.37%)となった。金額の変動が最も大きい地方債(固定負債)は、生活道路整備事業にかかる地方債の繰上償還(116百万円)を実施したことや、まちづくり基金や臨時地方道整備事業の一部の償還が翌年度で終了することから、地方債償還額が発行額を上回り、243百万円減少した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は8,725百万円となり、前年度とほぼ同額であった。ただし、業務費用の方が移転費用よりも金額が大きくなっている。中でも、減価償却費や維持補修費を含む物件費等(3,453百万円、前年度比-81百万円)が最も金額大きく、純行政コストの41.0%を占めている。普通財産の貸し付けや売却を検討するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努めることが必要である。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(8,192百万円)が純行政コスト(8,414百万円)を下回っており、本年度差額は▲222百万円となり、純資産残高は144百万円の減少となった。純資産残高の減少については財政調整基金の繰入(247百万円)が大きく、今後の基金取り崩しを最小限にとどめるための効率的な行政運営が必要である。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等について、投資活動の財源の多くを地方債で賄っていることから、投資活動収支は△495百万円、財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから△212百万円となっている。平成28年度に引き続き財政調整基金を取崩しているにもかかわらず本年度資金収支額は△34千円となっており、平成28年度よりは資金収支は改善したものの、今後も地方債を活用した大規模な投資活動が見込まれることから、計画的な財政運営が必要である。

財務書類に関する情報②(2017年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

かつらぎ町は「純資産比率」61.5%、「将来世代負担比率」27.3%であり、類似団体平均値と比較するとやや将来世代負担比率が高い部類に属することから、地方債の発行により社会資本形成を行ってきたことがわかる。世代間の負担のあり方については、将来世代も公共資産を利用することからコストを負担すべきとの考えがある一方で、過去の公共施設やインフラは老朽化が進み、人口減と税収入の大幅な増加が見込まれない中、将来世代の負担が大きくならないよう、適正な配置と整備を行う必要がある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

かつらぎ町の住民一人当たりの行政コストは49万円と類似団体平均値と比較すると低くなっている。引き続き、過度に現世代の負担を超えた行政サービスを控え、今後の税収等の減少や経営経費の増加による財源不足に備える必要がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

かつらぎ町の住民一人当たりの負債額は106万円と類似団体平均値と比較すると多くなっている。また、基礎的財政収支も平成28年度よりは改善したものの△47百万円となっており、これは投資活動の多くの財源を地方債に頼っているためである。今後もかつらぎ西部公園整備や妙寺団地建替などの大規模事業による地方債の増加が予想されるが、過度な地方債残高とならないよう計画的に、財政運営を行う必要がある。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

かつらぎ町の「受益者負担比率等」4.7%は平均的な値となっているが、長期的には税収の減少が予想されるなかで、持続的に行政サービスを提供していくには受益者の負担増加も検討する必要がある。

類似団体【Ⅳ-0】

森町 八雲町 芽室町 別海町 藤崎町 東北町 五戸町 南部町 洋野町 三種町 芳賀町 板倉町 南知多町 かつらぎ町 琴浦町 大山町 世羅町 周防大島町 内子町 四万十町 山都町 あさぎり町 国富町 川南町