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2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
北播磨総合医療センターの医療機器整備に係る病院事業債及び出資債の算入が一部終了したことや、地域振興費の事業費補正において算入率が低下したことなどにより、基準財政需要額は前年度比0.7億円の減となった。また、基準財政収入額は、所得割や固定資産税の増加により前年度比0.4億円の増となり、財政力指数は0.01ポイント上昇した。今後も財政基盤の強化に向けて、税等一般財源の確保に向けた事業を実施するとともに、公共施設の適正配置等の取り組みを通じて効率的な行政運営に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常一般財源は、地方消費税交付金や地方交付税等の減少により1.3億円の減となった。また、経常的支出は物件費や繰出金等の増加により1.6億円の増となったため、経常収支比率は前年度比1.0ポイント上昇した。全国平均及び兵庫県平均を下回っているが、引き続き歳出経費の適正化を図る。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費は人事院勧告による給料改定や期末勤勉手当の支給月数引き上げ、物件費は住民情報システムの更新やふるさと納税業務に係る委託料の増加により、前年度比5千円の増となった。全国平均及び兵庫県平均を下回っているが、引き続き適正な職員定数や業務遂行の改善による時間外勤務手当の削減を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
高校卒職員について、経験年数の階層の変動及び退職者の発生が影響し、前年度比1.0ポイントの減少となった。給与の一律カット等は行わず、業務遂行の更なる改善による時間外勤務の削減や職員手当の適正化により、人件費の総額をいかに減らすかという視点で取り組んでいる。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
平成11年以降、人口当たりの職員数を人事マネジメントの一指標として、職員採用や人員配置の適正化を図ってきた。人口減少にあっても増え続ける行政需要に対して、多種多様な勤務形態・人材の活用を進めている。引き続き兵庫県内最小規模の職員数で業務を遂行し、全国平均及び兵庫県平均を下回る状況を堅持する。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
元利償還金は前年度比5.7億円の減となったものの、算入公債費等が2.5億円減少し、標準財政規模も2.3億円減少したため、3か年平均で0.1ポイント上昇した。令和2年度から新庁舎建設費用の元利償還が本格化し、老朽化した公共施設の更新等も控えているため、公債費の抑制と後年度に財政措置のある地方債の活用により公債費負担の適正化に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
新庁舎の建設や堀井城跡ふれあい公園の整備などに係る地方債の借入を行い、地方債残高は前年度比26億円の増となった。また、複数の大型事業を実施するために公共施設整備基金等を取り崩したため、将来負担比率は10年ぶりにプラス値となった。今後も公共施設の更新等が見込まれるが、市が独自に定める財政規律ガイドラインの30%以下を堅持できるよう、財政措置のある地方債の活用や既存事業の見直し等により、世代間の負担の公平性を保っていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
平成14年度から2年間の退職者不補充や民間委託の推進等により、他団体に先駆けて職員数の削減に取り組み、更に平成18年度から地域手当(5%)を全廃するなど、徹底した人件費の抑制に取り組んできた。また、人口当たりの職員数を常に他団体と比較し、定員管理に反映している。経常一般財源に占める人件費の割合は前年度と同数値となり、各平均値をいずれも下回っている。
物件費
物件費の分析欄
3年ごとに実施している土地鑑定評価業務や、教科書の改訂による教師用指導書の購入費が増加したほか、人手不足に伴って委託料が年々高騰しており、前年度比0.7ポイントの増となった。各平均値を上回っているため、委託内容や事業の見直しによりコストの削減に取り組んでいく。
扶助費
扶助費の分析欄
生活保護費の増加や児童扶養手当の支払月の変更等により、扶助費のうち経常的なものは0.4億円増加したが、幼児教育・保育無償化に係る補助金の増加等により特定財源も増え、前年度比0.2ポイントの減となった。経済状況の悪化や国の制度拡充により市の負担も増加する傾向にあり、市独自施策の見直しや適正な支給を徹底していく。
その他
その他の分析欄
後期高齢者医療事務管理広域連合への医療負担金や介護保険特別会計への繰出金が増加し、前年度比0.9ポイントの増となった。これらの経費は高齢化の進展により今後も高い水準で推移することが見込まれるが、市独自施策の見直しや予防医療の推進等により、コストの縮減に取り組んでいく。
補助費等
補助費等の分析欄
下水道事業負担金や一部事務組合への負担金が減少したため、前年度比0.2ポイントの減となった。なお、平成16年度から下水道事業に公営企業法を適用しており、当該事業への負担金等は補助費等に分類されるため、各平均値を上回る要因となっている。
公債費
公債費の分析欄
北播磨総合医療センターの医療機器整備に係る病院事業債及び出資債について、平成30年度で一部償還が終了したため、前年度比0.2ポイント低下した。令和2年度から新庁舎建設費用の償還が本格化することに加え、今後も道路整備や公共施設の長寿命化が控えており、比率の増加が見込まれる。補助金の確保や政府資金の活用等により、公債費の抑制と平準化を図る。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体平均とほぼ同水準で推移している。これは「扶助費」や「補助費等」が類似団体と比較して高い水準にある一方、「公債費」や「その他」の経費が低い水準にあるためである。今後も事業の見直しを行いながら、更なる行政改革の取り組みなどにより、コストの縮減を図っていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
目的別歳出の分析欄
目的別歳出では、総務費と労働費において類似団体平均を上回っている。総務費は新庁舎建設による増加、労働費は勤労住宅資金融資に係る預託金が他団体よりも多いことが考えられる。なお、令和元年度は預託金額を減らしたため、労働費は前年度比20%の減となっている。各目的において比較的大幅に増加している要因は、衛生費は塵芥現場職員詰所の整備、商工費は白雲谷温泉ゆぴかの大規模改修及びプレミアム付商品券事業の委託、土木費は堀井城跡ふれあい公園や新都市南北線の整備である。また、比較的減少幅の大きい農林水産業費については、前年度に補助金を交付した畜産クラスター事業がなかったためである。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり504千円となっている。普通建設事業費(うち更新整備)は、新庁舎の建設により前年度の約2.7倍に増加し、各平均値も大幅に上回った。今後30年間にわたって償還が発生するため、令和2年度から公債費の増加が見込まれる。扶助費が類似団体平均を上回っているのは、市立保育所等を持たずに私立保育所等に保育給付費を支給していることや、本市の子育て支援の代名詞にもなっている「高校3年生までの医療費の完全無料化」によるものと考えられる。人件費は各平均値を下回っており、これは平成14年度から2年間の退職者不補充や民間委託の推進、平成18年度からの地域手当の全廃など、他市に先駆けて徹底した人件費の抑制に取り組んできた結果である。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄「行政も経営」の基本理念の下、無駄や非効率の改善を進め、42年連続で実質収支の黒字を達成した。一方、実質単年度収支は財政調整基金2.5億円取り崩したことにより、2年連続で赤字となった。今後、新庁舎建設等に係る公債費や施設管理費の増に伴い、財政調整基金の取崩額が増加することが見込まれ、当面は実質単年度収支の標準財政規模比は悪化することが予想される。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄令和元年度においても、実質赤字及び資金不足となった会計はないため、全会計を対象とした実質収支の赤字額の標準財政規模に対する比率である連結実質赤字比率については、値なしとなった。今後も対象会計それぞれについて赤字決算とならないよう、引き続き健全な財政運営に努める。
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実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄北播磨総合医療センターに係る病院事業債及び出資債の償還が一部終了したことにより、元利償還金は平成29年度をピークに減少している。一方で、北播磨総合医療センターの起債に係る交付税算入も終了したことに加え、事業費補正の算入率低下などにより算入公債費等も減少しており、実質公債費比率の分子は前年度比約2億円の増となった。令和2年度から新庁舎建設費用の償還が本格化し、今後も公共施設の長寿命化や更新費用の増嵩が見込まれる。事業実施にあたっては、財政措置のある地方債の活用や補助金の確保により、持続可能な財政状況を堅持する。
分析欄:減債基金満期一括償還の起債を行っていないため、積立はない。
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将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄一般会計等に係る地方債の現在高は、新庁舎建設をはじめとする複数の大型事業の実施により、前年度比約26億円の増となった。また、小野希望の丘陸上競技場や小野南中学校長寿命化改良など、投資事業の財源として公共施設整備基金等を活用したことにより、充当可能基金残高は前年度比約21億円の減となったため、将来負担比率の分子は10年ぶりにプラス値に転じた。今後も公共施設やインフラの老朽化への対応が見込まれるため、過度な将来負担が生じないように計画的に事業を実施し、持続可能な財政状況を堅持する。
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基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)基金全体としては、23.3億円を取り崩して7.5億円を積み立てたため、前年度から15.8億円減少し総額77億円となった。取崩の主な内訳は、新庁舎建設や希望の丘陸上競技場整備の財源として公共施設整備基金を18億円、白雲谷温泉ゆぴかの大規模改修及び赤字補填の財源として白雲谷温泉施設整備及び運営基金を2.8億円活用した。積立の主な内訳は、財政調整基金が2.1億円、公共施設整備基金が5.1億円となっている。(今後の方針)引き続き公共施設の長寿命化事業等が見込まれる状況においても持続可能な財政を維持するため、市独自の財政規律ガイドラインを設定し、新庁舎建設後の基金残高を70億円以上確保することとしている。ガイドラインを堅持するため、事業見直しによるコストの削減や補助金等の財源確保により、適正な基金の活用に努める。なお、令和2年度の基金残高見込は79億円、令和3年度は75億円となっており、ガイドラインを達成する見通しである。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)複数の大型事業の実施による財源不足に対応するため、2年連続で取り崩した。2.5億円を取り崩して2.1億円を積み立てたため、前年度比0.4億円の減となった。(今後の方針)新庁舎建設に係る償還や公共施設の維持管理費の増加による財源不足に対応するため、多額の取崩が見込まれる。他の基金との均衡を図りながら、基金残高を適正に管理していく。
減債基金
減債基金
(増減理由)平成28年度以降4年連続で当該基金を取り崩さない財政運営を行うとともに、平成29年度には新庁舎建設後の公債費の増嵩に備えるため市有財産の売却益を活用して2億円を積み立てており、基金残高は増加傾向にある。(今後の方針)大型事業の実施に伴い地方債残高と公債費の増嵩が見込まれることから、繰上償還時の財源としての活用や景気後退時の財源不足に伴う公債費の財源として活用する。また、臨時的収入等を活用して計画的な積立を行うものとする。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備基金は、公共施設の整備に要する資金に充てるための財源として。福祉基金は、より充実した福祉の推進を図るための財源として。白雲谷温泉施設整備及び運営基金は、白雲谷温泉ゆぴかの施設の整備に要する資金に充てるため及び健全な運営に資するための財源として。(増減理由)公共施設整備基金は、水道事業会計からの借入金5億円と預金利息相当額0.1億円を積み立てたが、新庁舎建設や小野希望の丘陸上競技場の財源として18億円を取り崩したため、前年度から12.9億円減少した。福祉基金は、福祉タクシー事業等の財源として130万円を活用したが、預金利息相当額も130万円を積み立てたため、前年度と同水準となった。白雲谷温泉施設整備及び運営基金は、預金利息相当額及び運営黒字相当額0.2億円を積み立てたが、大規模リニューアル及び赤字補填のため2.8億円を取り崩したため、前年度から2.6億円減少した。(今後の方針)公共施設整備基金は、今後も学校施設や体育施設等の更新や長寿命化事業が見込まれるため、計画的な積立・取崩を行う。福祉基金は、引き続き福祉施策の推進ができるよう、現在と同水準の基金残高を堅持する。白雲谷温泉施設整備及び運営基金は、指定管理者と協働して赤字額の縮減を図り、将来の改修等に備えて着実な積立を行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
令和元年度は、新庁舎や小野希望の丘陸上競技場などの大規模投資事業が完了したことで償却率は低下し、全国・兵庫県・類似団体内平均を全て下回っている。施設類型別では老朽化が顕著な施設もあるため、公共施設総合管理計画等に基づき、単なる建替えや改修だけでなく、長寿命化や機能集約・複合化を含めて、公共施設のあり方を検討することが必要となる。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
全国・兵庫県・類似団体内平均を全て下回っており、良好な水準を保っている。令和元年度は複数の大規模投資事業が完了したことで、将来負担額が増加し、充当可能基金が減少したため、比率は上昇している。持続可能な健全財政を堅持するため、維持管理費用を含めた投資判断や、市税等一般財源の確保、コスト縮減に向けた取り組みが必要である。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
令和元年度は、複数の大規模投資事業の完了により、有形固定資産減価償却率は低下したが、将来負担額の増加と充当可能基金の減少で将来負担比率がプラス値となった。類似団体との比較では、将来負担比率、有形固定資産減価率とも良好な水準を保っており、老朽化対策を行いつつ健全財政も維持している。今後も公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、長寿命化や機能集約・複合化によるコストの縮減と平準化を図り、公共施設の適正管理に取り組んでいく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率がプラス値になるとともに、令和元年度から基準財政需要額に算入されない新庁舎建設にかかる地方債の償還が始まり、実質公債費比率も上昇したが、類似団体と比較して良好な水準を維持している。近い将来財政を圧迫する見込みはないが、今後も実質公債費比率、将来負担比率ともに上昇すると考えられるため、交付税措置のある地方債や国県補助金等を活用し、過度な将来負担が生じないよう計画的な投資事業の実施と公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率は、「幼稚園・認定こども園・保育所」以外の施設類型において、類似団体と同程度を維持しており、全国及び兵庫県の平均を下回っている。「幼稚園・認定こども園・保育所」には公立幼稚園が該当するが、市民のニーズや安全性を踏まえ、機能集約や改修に向けた議論が急がれる。なお、一人当たり面積が少ないのは、公立の認定こども園や保育所が存在しないためである。「学校施設」については、小学校が有形固定資産減価率50.4%、中学校が65.1%となっており、特に中学校の有形固定資産減価率が高くなっている。平成30年度に個別施設計画を策定しており、同計画に基づいて現在小野南中学校の大規模改修を行うなど、老朽化対策に取り組んでいる。一人当たり換算では、「橋りょう・トンネル」以外の項目で類似団体よりも低い水準となっており、全国や兵庫県の平均と比べても下回っている施設類型が多い。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
施設情報の分析欄
ほとんどの施設類型において、有形固定資産減価率は類似団体平均を下回っているものの、「福祉施設」「保健センター・保健所」については、類似団体平均を大きく上回るとともに、全国・兵庫県平均も上回っている。「福祉施設」については、公立の障がい者支援施設であり、築35年を経過し老朽化が進んでいるため減価償却率が高くなっているが、今後投資を行う場合は利用者のニーズや民間施設の進出状況をふまえて検討する必要がある。令和元年度は、図書館の空調・照明改修、消防署南分署の改修、新庁舎の建設が完了し、「図書館」「消防施設」「庁舎」については有形固定資産減価償却率が改善している。なお、「庁舎」及び「市民会館」「保健センター・保健所」については、令和3年度に解体工事(除却)が完了するため、償却率は下がると考えられる。一人当たり換算では、「図書館」「市民会館」「庁舎」が類似団体平均を上回っているが、上記で述べたように、「市民会館」と「庁舎」は除却される分があるため、除却後は類似団体平均を下回ることになる。
財務書類に関する情報①(2019年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,837百万円増加し、83,359百万円となった。新庁舎の建設や小野希望の丘整備陸上競技場、堀井城ふれあい公園などの大規模な投資事業の完成により、公共施設整備基金等を取り崩したことで基金(固定資産)は1,551百万円減少したが、資産の取得額(6,581百万円)が、減価償却による資産の減少(2,139百万円)を上回ったことから、有形固定資産は4,489百万円増加した。負債総額は前年度末から2,994百万円増加し、25,502百万円となった。投資事業による地方債(固定負債)が2,447百万円増加したことによる。水道事業会計、下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から1,860百万円増加し、負債総額も1,262百万円増加した。資産総額は、上下水道管等のインフラ資産を計上していることなどにより、一般会計等に比べて40,040百万円多くなるが、負債総額も、地方債や前受金の計上により、21,600百万円多くなっている。小野市土地開発公社や北播磨総合医療センター等を加えた連結では、資産総額は前年度末から1,313百万円増加し、負債総額は34百万円減少した。資産総額は、病院施設や衛生施設に係る資産を計上していることなどにより、一般会計等に比べて50,534百万円多くなるが、負債総額も、病院事業や土地開発公社の借入金等により、28,600百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は17,538百万円となり、前年度比254百万円の増加となった。人件費等の業務費用は8,560百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は8,978百万円であり、前年度と同様に移転費用が業務費用を上回っているが、その差は1,031百万円から418百万円に縮まっている。経常収益は、施設の休業による使用料の減収等により86百万円減少し、純経常行政コストは341百万円増加した。令和元年度は、用地の払い下げ等により120百万円の臨時利益があり、純行政コストは248百万円の増加となった。高齢化の進展などにより社会保障給付や他会計への繰出金は増加傾向にあり、事業の見直しや予防医療施策により中長期的な視点での経費削減に努めるとともに、使用料・手数料の見直しを実施するなど、受益者負担の適正化を図る。全体では、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、一般会計等に比べて経常収益が2,262百万円多くなっている。一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が7,685百万円多くなり、純行政コストは8,361百万円多くなっている。連結では、連結対象となる事業収益を計上し、一般会計等に比べて、経常収益が8,456百万円多くなっている一方、補助金等が12,879百万円多くなっているなど経常費用が22,349百万円多くなり、純行政コストは13,913百万円多くなっている
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(16,385百万円)が純行政コスト(16,524百万円)を下回ったことで、本年度差額は139百万円となり、純資産残高は157百万円の減少となった。財源は、地方交付税等の減により税収等が110百万円減少したものの、補助金を活用して事業を行ったことで国県等補助金は215百万円増加し、全体で106百万円増加しているが、純行政コストが248百万円増加したため、本年度差額はマイナスとなった。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が3,500百万円多くなっており、本年度差額は536百万円となり、純資産残高は597百万円の増加となった。連結では、兵庫県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が14,495百万円多くなっており、本年度差額は443百万円となり、資産残高は1,347百万円の増となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は1,060百万円(前年度比△203百万円)であったが、投資活動収支については、新庁舎の建設や小野希望の丘整備陸上競技場、堀井城ふれあい公園などの大規模な投資事業により、▲4,233百万円(前年度比△2,139百万円)となった。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、3,109百万円(前年度比+2,183百万円)となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,499百万円多い2,559百万円となっている。投資活動収支では、一般会計等と比べて公共施設等整備費支出が449百万円多くなっており、4,608百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、1,608百万円となった。本年度末資金残高は前年度より440百万円減少し、4,840百万円となった。
財務書類に関する情報②(2019年度)
1.資産の状況
①住民一人当たり資産額は、新庁舎の建設や小野希望の丘整備陸上競技場、堀井城ふれあい公園などの大規模な投資事業の完成により、前年度より6.7万円増加したものの、類似団体平均を大きく下回っている。要因としては、当団体では、道路や河川の敷地のうち、取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためと考えられる。②歳入額対資産比率については、類似団体平均を0.5年下回る結果となった。前年度と比較すると、投資事業により資産が2,837百万円増加したが、それ以上に地方債発行収入や基金取崩収入などの歳入が増加したため、比率は0.5年減少した。③有形固定資産減価償却率は、新庁舎の完成などにより、前年度より2.6ポイント減少し、類似団体平均より10.3ポイント下回っている。旧庁舎の除却により更に減少する見込みであり、比較的新しい施設も多いが、学校や福祉施設の老朽化が進んでおり、今後も公共施設総合管理計画や個別施設計画に基づいて長寿命化や集約化を推進し、適正なアセットマネジメントを図る必要がある。
2.資産と負債の比率
④純資産比率は、類似団体平均と同程度であるが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少し、前年度から2.6ポイント減少している。今後も税収等の大幅な増加は見込めない一方で、公共施設の更新や維持管理などの費用が増えることは明らかであり、持続可能な行政経営のためには、資産の多くを占める公共施設の再編や統廃合の検討も必要である。⑤将来世代負担比率は、前年度から2.7ポイント増加し、16.4%となったが、類似団体平均を2.1ポイント下回っている。今後も、道路や学校施設の長寿命化など大規模な投資事業を控えており、補助金や基金を活用しながら、世代間の負担のバランスが取れた地方債の発行に努める。
3.行政コストの状況
⑥住民一人当たり行政コストは、前年度より0.7万円増加したが、類似団体平均を7.5万円下回っている。高齢化などによる社会保障給付や特別会計への繰出金に加え、会計年度任用職員制度の導入による人件費、減価償却費を含む物件費なども増加傾向にあり、また、新庁舎や小野希望の丘整備陸上競技場、堀井城ふれあい公園などの完成により、維持管理費も増加が見込まれる。人員配置の適正化や予防医療施策等により義務的経費を抑制するとともに、コスト増に見合う受益者負担を求めることが必要である。
4.負債の状況
⑦住民一人当たり負債額は、新庁舎建設等の投資事業による地方債の増に伴い前年度より6.4万円増加したが、類似団体平均を8.0万円下回っている。今後も、道路や学校施設の長寿命化など大規模な投資事業により地方債の増加が見込まれるため、市債残高や償還額を考慮し、計画的に投資を進める。⑧基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、4,648百万円となっており、類似団体平均を大きく下回っている。経常的な支出は、税収等の収入で賄えているが、地方債を発行して新庁舎建設や小野希望の丘陸上競技場などの大規模な投資事業を行ったため、投資活動収支が5,819百万円となったのが主な原因である。国県等補助金収入などの財源を確保するとともに、中長期的な視点からバランスの取れた予算編成に努める。
5.受益者負担の状況
⑨受益者負担比率は、前年度より0.6ポイント減少したものの、類似団体平均を0.6ポイント上回っている。前年度より減少した理由としては、物件費等の経常費用が増加したことと、施設の改修による休業により使用料収入が減少したことによる。公共施設等の使用料については、維持管理費だけでなく減価償却費も含めた費用により見直し・改定を行い、受益者負担の適正化に努める。
類似団体【Ⅰ-2】
木古内町
奥尻町
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泊村
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上砂川町
上川町
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