地域において担っている役割
地域に密着した医療提供ができる病院として、軽症急性期、亜急性期医療を行うとともに、訪問診療、訪問看護等の在宅医療等にも重点を置き高齢者が安心して生活できる役割を担う。
経営の健全性・効率性について
令和元年11月より導入した地域包括ケア病床により入医院収益が増加したため医業収支比率等の数値が改善し経営改善に繋がっている。病床利用率も上昇傾向であるが他団体と比べると低い数値である。稼働病床ベースで算出すると77.9%である。職員給与比率は、常勤医師が2名であること看護師の入れ替わりが多いことから他団体と比べ低い数値となっている。外来患者一人当たり収益、材料費対医業収益比率が高い数値であるが、当院が内科系疾患患者が多く長期処方が多いことが影響している。
老朽化の状況について
当院は、昭和58年築であり、有形固定資産減価償却率及び機器備品減価償却率が高い水準で推移している。医療機器については、計画的に更新を行っているが、施設については空調設備、電気設備等の大規模改修が必要となるため経営状況及び市からの繰入金を調整し改修を進める。
全体総括
地域の医療ニーズや地域医療構想を勘案し、地域包括ケア病床を導入した結果、入院収益が増加し経営改善が図れた。今後も収支状況の把握改善に努めるとともに、課題である常勤医師の確保を図り、地域住民が安心して医療が受けられる体制を確保する。