収益等の状況について
駐車場建設に係る起債の償還が平成25年度をもって完了したため、それまで、施設・設備の保全工事を保留していた工事を開始し、平成28年度までの黒字額は減少傾向にあった。保全工事の中で最も工事費用を要する外壁及び昇降機の更新・改修工事を平成28年度に終えたため、平成29年度以降の④売上高GOP比率及び⑤EBITDAは回復傾向にあった。しかし、令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で使用料が減少したため、前年度と比較して値が減少した。
資産等の状況について
当該駐車場は、本市の主要駅である京阪電鉄枚方市駅近くに立地しているため、敷地の地価は一定水準を保持していると考えるが、駐車場自体は築27年を経過しており、施設・設備の機能を維持するための保全工事が必要である。
利用の状況について
当該駐車場は、本市の主要駅である京阪電鉄枚方市駅近くに立地しているため、⑪稼働率は類似施設平均値より高い稼働率を示しているが、令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、前年度と比較して40.2ポイント減少した。
全体総括
当該駐車場が立地する場所は、本市の主要駅前のため、周辺に民間のコインパーキングも多いが、当該駐車場は市営・有人管理・減免制度の導入等の点からリピーターが多く、稼働率、使用料収入は一定水準を維持していた。しかし、令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で使用料が減少したため、前年度と比較してすべての値が減少傾向となった。保全工事については、「枚方市市有建築物保全計画」に基づき計画的に実施しており、これに係る設備投資見込額は、令和3~12年度の10年間で170,000千円を見込んでいる。今後も、本計画に基づき、工事費の平準化を図りながら計画的に施設・設備の保全を行っていく。また、令和2年度に経営戦略を策定し、公表した。