収益等の状況について
駐車場建設に係る起債の償還が平成25年度をもって完了したため、平成26年度以降は単年度収支が黒字に転換した。起債償還が完了するまで施設・設備の保全工事を保留していたが、平成26年度からこれらの保全工事を開始したため、平成28年度までの黒字額は減少傾向にあった。しかし、保全工事の中で最も工事費用を要する外壁及び昇降機の更新・改修工事を平成28年度に終えたため、平成29年度以降の売上高GOP比率及びEBITDAは回復傾向にある。
資産等の状況について
当該駐車場は、本市の主要駅である京阪電鉄枚方市駅近くに立地しているため、敷地の地価は一定水準を保持していると考えるが、駐車場自体は築26年を経過しており、施設・設備の機能を維持するための保全工事が必要である。
利用の状況について
当該駐車場の最寄駅である京阪電鉄枚方市駅前に、平成28年度に大型商業施設が開業したことから、令和元年度も引き続き高い稼働率を示している。
全体総括
当該駐車場が立地する場所は、本市の主要駅前であるため、周辺に民間のコインパーキングも多いが、当該駐車場は市営・有人管理・減免制度の導入等の点からリピーターが多く、稼働率、使用料収入は一定水準を維持している。保全工事については、「枚方市市有建築物保全計画」に基づき計画的に実施しており、これに係る設備投資見込額は、令和2~11年度の10年間で182,214(千円)を見込んでいる。今後も、本計画に基づき、工事費の平準化を図りながら計画的に施設・設備の保全を行っていく。また、令和2年度に、経営戦略を策定する予定である。