経営の健全性・効率性について
収益的収支比率、料金回収率は80%を上回っているが、料金収入と一般会計からの繰入等により経営は賄われている状況であり、料金収入のみでみると実質赤字状態である。④企業債残高給水収益比率は、管路及び施設の老朽化により、今後更新等に必要な財源を企業債で賄う必要があるので増加することが予想される。⑥給水原価は老朽化した管路施設等の更新や修繕が必要となるため増加することが予想される。⑦例年減少している理由としては人口減少が考えられるが一時的に増加している要因としては寒波の影響により水道管破損事故が多発し配水量が増加したものである。⑧漏水事故への迅速な対応により、過去5年概ね80%以上で推移している。なお、平成27年度においては、水道管破損事故が多発したことにより減少したものと考えられる。簡易水道区域内においては、今後は人口の減少がみられるため、将来的に給水収益の減少や老朽化した施設に多額の更新費用が見込まれ、使用料金単価の検討が必要である。
老朽化の状況について
京都府内でも広大な面積であることから水道施設も多くあり管路延長が大変長いことから、類似団体と比較しても管路更新率はかなり低い状況である。管路更新への投資が今後見込まれるため計画的に更新をしていく必要がある。
全体総括
経営状況については、平均数値よりは良い傾向がみられるが、人口減少に伴い有収水量及び料金収入の増加が見込まれない状況である。また上水道への統合事業も現在行っているが、料金収入だけでなく一般会計からの繰入金により賄われている事業であるので、管路更新や維持管理のため、水道料金改定も見込まなければならない状況である。