京丹後市:京丹後市立弥栄病院
団体
26:京都府
>>>
京丹後市:京丹後市立弥栄病院
地方公営企業の一覧
簡易水道事業
末端給水事業
公共下水道
特定環境保全公共下水道
農業集落排水
漁業集落排水
特定地域生活排水処理
京丹後市立弥栄病院
京丹後市立久美浜病院
電気事業
収録データの年度
2023年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
経営比較分析表(2019年度)
地域において担っている役割
丹後医療圏の中でも京丹後市内を中心に、地域医療を積極的に担当するへき地医療拠点病院として、次の役割を行っている。①二次救急医療機関としての救急患者の受入。②市内唯一で、丹後医療圏のお産施設の堅持。③高齢者の人口割合が高い地域の特色に応える、「長寿医療」の展開。④循環器疾患などの生活習慣病への対応や人工透析の実施。⑤訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなど在宅医療の推進。
経営の健全性・効率性について
「京丹後市立病院改革プラン【改訂版】」で掲げた計画の3年目で経営改善に努めてきた。平成31年3月産婦人科部長の逝去に伴う分娩休止、院長の4月以降病気療養による休職、8月逝去、内科医の病休が重なり厳しい医師体制となった。分娩休止分は一般会計から支援を受けたが、内科患者数の落ち込みにより診療収益が減少したため、経常収支比率、病床利用率は平均値を下回っている。入院患者1人1日収益は、施設基準の見直し(入院基本料5)により前年度より増加したものの平均値より下回っている。材料費は整形患者層の割合が多く、高額な材料使用や当院が院内処方を実施しているため、医業収益に対して高い値が続いている。経営の安定化を図るため、常勤医師体制の確保、経費の節減に取り組み、経営の効率化に努める。
老朽化の状況について
平成30年12月に新病棟等病院改築整備事業が竣工しており、有形固定資産減価償却率は平均値に比べ大きく下回っている。一方、1床当たり有形固定資産は、改築整備事業の影響により類似病院平均値を大きく上回っている。また、器械備品減価償却率は平均値より少し下回っているものの、耐用年数を経過したものが増加傾向にある。経営状況を踏まえつつ、改革プランで定めた金額内で更新を行っていく予定としている。
全体総括
年度途中での医師の逝去、病休により厳しい医療提供体制となり、入院患者数が減少したことに加え、病院改築整備事業の完了に伴う減価償却費の大幅な増加で、医業収支比率は前年を下回り、累積欠損金が増加している。収益面では、引き続き常勤医師確保に向け、大学等への依頼、地域医療連携の強化による新規紹介患者の確保、新たな施設基準の取得による診療報酬単価の増加により、増収に繋げる。費用面では、価格交渉による材料費の低減、修繕費等経費の削減を行い、健全な経営に努める。