収益等の状況について
当該施設は、平成26年度から指定管理者制度(市からの委託料を支出しない方式)により、民間の経営ノウハウ等を取り入れながら管理運営を行っています。施設所有者である市が負担すべき施設の維持修繕に係る経費や企業債の償還金等を考慮し経営比較分析を行った場合、過去数年間、収益的収支比率は横ばいで推移していたものの、コロナ禍の影響を受けた令和2年度においては、稼働率の減少等の要因によって、減少に転じています。
資産等の状況について
建設後17年以上経過しており、今後は、施設及び設備の大規模修繕や更新が予想されることから、稼働率上昇による料金収入の増加を図るとともに、計画的な設備の修繕や更新を図ります。
利用の状況について
稼働率については、ほぼ横ばいで推移しているものの、減少傾向にあります。その要因としては、商店街への来街者の減少及びコロナ禍の影響により減少したと考えられます。一方、近隣に新設されたホテルの需要も見込まれることから、より一層周辺商店街とも連携し、イベント開催などの自主事業に積極的に取り組み、稼働率上昇を図ります。
全体総括
当施設は単なる駐車場ではなく、東地区における中心市街地の道路交通の円滑化、商店街の振興等を図り、当該中心市街地の都市機能の向上に資することを目的に、駐車場とコミュニティ施設を併設した複合施設であるものの、駐車場利用については、減少傾向にあります。施設の老朽化・稼働率の低下が課題となっている現状を踏まえ、周辺商店街と密に連携をとりながら稼働率上昇による料金収入の増加を図ります。