収益等の状況について
時間貸・定期貸併用駐車場であり、定期利用が多く(72台中65台が定期利用者枠)、時間貸利用が少ないため、①収益的収支比率及び⑤EBITDAの値が平均値を下回っていると考えられる。また、H28は精算機器の更新を行い、総費用が多かったため、収益等は例年と比べ大きく下回った。①収益的収支比率、④売上高GDP比率及び⑤EBITDAについて、H26が高い理由は、近隣施設が改修工事を行ったことにより、工事車両が本駐車場を利用して収益が多くなったためである。
資産等の状況について
地方公営企業法を適用していない及び地方債の借り入れがないため、⑥有形固定資産減価償却率、⑨累積欠損金比率、及び⑩企業債残高対料金収入比率について「該当なし」となっている。なお、細かな施設の更新や修繕は今後必要に応じて行っていく。
利用の状況について
時間貸・定期貸併用駐車場であり、定期利用が多い(72台の駐車区画の内65台が定期利用枠)ため、1台あたりの駐車時間が長く、1日の平均台数が少ない状況となっている。⑪稼働率について、平均値と比べ低くなっているが、100%以上である。市主要駅が周辺にあり、利用者の傾向として通勤等によるパーク&ライドが目的であるため、駐車場としてのニーズはあると考えられる。
全体総括
収益等は平均値より低いが、他会計補助金等に頼ることなく概ね黒字経営を続けられている。今後の更なる経営安定化のために、本駐車場については、時間貸利用を増やす方策を検討する必要がある。経営戦略についてはH32年度までに策定予定である。なお、同駐車場については市の区画整理事業区内にあるため、今後廃止等も検討されている。