豊田市
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人口の推移
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
自動車関連企業を中心とする法人市民税等の市税収入が多いため、本市は類似団体と比較して平均を大きく上回り、財政力指数の数値も類似団体平均を大きく上回っている。しかし、自動車関連企業の申告額の減少により、令和元年度の法人市民税が減少したことから、翌年度の基準財政収入額が減少し、令和2年度単年度の財政力指数は、0.095ポイント下降した(令和元1.538→令和21.443)。また、3か年平均についても、0.08ポイント下降した。今後も、景気の変動等に注視しつつ、引き続き財務体質の強化を図る。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
平成21年度決算から地方税の大幅な減収により悪化を続けていたが、自動車関連企業を中心とする製造業の業績が回復するなど、平成26年度から地方税の大幅な増加により改善された。令和2年度は、法人市民税の減収等により、前年度から7.4ポイント悪化したが、類似団体と比較しても依然高い水準を維持している。令和3年度についても、法人市民税の一部国税化による地方税の減収が見込まれるため、引き続き厳しい状況が続くと予想される。令和4年度以降は、法人市民税の一部国税化による影響はなくなるものの、景気の変動等に引き続き注視していく必要がある。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たり人件費は71,075円となり、類似団体平均の59,747円を上回っている。前年度と比較すると3,031円増加した(令和元68,044円→令和271,075円)。人口1人当たり物件費は81,515円となり、類似団体の54,730円及び全国平均の64,679円を大きく上回っている。この要因としては市域が広いことにより公共施設が多く、施設の維持管理費が多く必要となるためと考えられる。なかでも、教育費が29,894円で類似団体の16,855円及び全国平均の19,485円を大幅に上回っている。これを踏まえ、引き続き効率的な施設管理と経費削減に取り組む。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は100であり、国と同等の水準となっている。これは、平成25年度以降実施している本市独自の給与構造改革及び平成27年度の給与制度の総合的見直しにおいて、国を上回る給料表の引下げを行った成果が表れているものと分析している。今後も適正水準が維持できるよう、引き続きラスパイレス指数の動向に注視していく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
定員適正化計画に基づき、職員数全体で大幅な増員とならないように抑制していく。行政職について行政改革の取組や働き方改革によって生み出した労働力を活用することとし、現状の規模を維持する。消防職は市域特性や消防需要を加味した新たな整備指針を定め、段階的に増員する。教育保育職は現場力を確保するために任期付採用職員を活用し、定員は現状維持とする。技能労務職については一律的な退職補充は行わず、市直営で実施すべき業務を精査し、一部業務の民間委託化を図るとともに、必要最小限の直営体制の維持に向けた適正化を進めていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
令和2年度決算では、前年度から0.5ポイント改善し、2.3%となった。現状では類似団体や全国平均を下回っているが、今後は地方債借入額の増加を見込んでいるため、公債費の増加により数値が下降する可能性がある。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
充当可能財源等が将来負担額を上回るため将来負担比率はない。しかし、今後は、景気の変動等に伴う数値の悪化も懸念されるため、引き続き健全な財政運営の強化に向けた取組を進めていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
令和2年度決算においては、非常勤一般職の人件費の増加や経常一般財源における法人市民税の減少等により、前年度比-3.1ポイントとなったが、類似団体平均と比較すると、1.4ポイント下回っており、引き続き低い水準を維持している。今後も、職員の定員適正化計画に基づく適切な定員管理が必要となる。
物件費
物件費の分析欄
令和2年度決算においては、給食費収入の減に伴う物件費の経常経費充当一般財源の増加や経常一般財源における法人市民税の減少等により、前年度比2.6ポイントの悪化となった。市域が広く公共施設が多いことから維持管理費が膨らみ類似団体に比べて多い状況にある。今後も、効率的な施設管理と経費削減を進める必要がある。
扶助費
扶助費の分析欄
令和2年度決算においては、扶助費の経常経費充当一般財源は減少しているものの、経常一般財源における法人市民税の減少等により、数値は前年度比0.5ポイント悪化したが、依然として類似団体及び全国平均よりも良好な水準を維持している。今後は、高齢者に伴う社会保障関連経費が増加する見込みであることから、扶助費は増加することが予想される。
その他
その他の分析欄
その他の内訳は、維持補修費、投資及び出資金・貸付金と繰出金である。令和2年度決算においては、維持補修費の増加や経常一般財源における法人市民税の減少等により、前年度比0.8ポイント悪化となった。今後は公共施設の老朽化に伴い維持補修費が増加することが予想される。社会資本の適切な維持管理に努め、計画的な施設改修が行えるよう、基金等の活用も検討する必要がある。
補助費等
補助費等の分析欄
令和2年度決算においては、補助費等自体は微増であるが、経常一般財源における法人市民税の減少等により、前年度比1.1ポイント悪化した。依然として全国平均よりも高い水準であるが、類似団体と比較するとやや低い水準となっている。今後も補助金の見直しや適正化を図っていく必要がある。
公債費
公債費の分析欄
令和2年度決算においては、前年度比0.7ポイント改善した。類似団体の平均を9.4ポイントと大幅に下回っており、安定した数値を維持しているが、今後は地方債借入額の増加を見込んでいるため、公債費は増加することが予想される。
公債費以外
公債費以外の分析欄
令和2年度決算においては、法人市民税の減少等による経常一般財源の減少や、人件費や物件費をはじめとする経費の増により、前年度比8.1ポイント悪化となった。しかし、全国平均と比較すると大幅に上回っており、類似団体でも上位の水準を維持している。今後も、経常一般財源を確保するのに厳しい状況が続くと予想されることから、景気の変動等に注視しつつ、財務体質の強化に取り組む必要がある。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
令和2度決算においては、引き続き土木費、消防費、教育費において、類似団体の比較して住民1人当たりのコストが特に高い数値となっている。土木費については、道路建設や区画整理事業の推進が要因である。消防費については本市が広域であることから人件費等のコストがかかるためであり、教育費については公共施設が多く、施設の管理運営費が膨らむことが主な要因である。また、令和2年度は、豊田地域医療センターの再整備の進捗により衛生費の増加が顕著となっているが、今後は、再整備のピークが過ぎることから減少に転じることが予想される。一方で、民生費や公債費は例年類似団体の平均を下回っている。民生費については、老年人口割合が低い等の要因により少額となっているが、全体的には増加傾向にあり今後高齢化に伴い更なる増加が予想される。公債費については、性質別歳出でも記載したとおり、今後は増加の可能性がある。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、予算規模の縮小を図っていたが、平成26年度以降は改善し、令和2年度決算においても多くの項目が前年度と同水準で推移している。本市は公共施設数が類似団体平均に比べて多いため、物件費が多額となっている。また、普通建設事業費においては、将来への投資として道路の整備や、豊田地域医療センターの再整備の推進、住環境の向上を図るための区画整理事業の推進等により、住民1人当たりのコストが類似団体よりも56,951円と大幅に高くなっている。一方で、扶助費や公債費は例年類似団体平均を下回っている。扶助費は生活保護率や老年人口割合が低い等の要因により支出が抑制されているが、今後は高齢化に伴い増加することが予想される。公債費については、減少傾向にあるが、今後は将来に向けたまちづくりの推進等に必要な財源として地方債を有効活用するため、地方債借入額の増加を見込んでおり、増加に転じる可能性がある。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄
財政調整基金について、令和2年度は法人市民税等の減収に対応するため、積立額以上の取り崩しを行った結果、現在高は微減となっている。しかし、基準財政収入額の減少に伴い標準財政規模も減少しているため、標準財政規模に対する比率は前年度比+0.56%となった。実質収支額については、依然として黒字額を維持しているものの、前述のとおり、令和2年度においては財政調整基金を積立額以上に取り崩しているため、実質単年度収支はマイナスとなっている。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄
令和2年の連結赤字比率は-21.41である。平成19年度以降、全ての会計において黒字が維持されており、健全な財政運営が保たれていると判断できる。今後も、より一層の歳入確保や短期・中期的な見通しに立った財政運営に努め、引き続き財務体質の強化を図る。
実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄
令和2年度における実質公債費比率(3か年平均)は2.3%である。元利償還金の減少により比率が改善した今後も歳入確保や短期・中期的な見通しに立った財政運営に努め、引き続き財務体質の強化を図る。
分析欄:減債基金
満期一括償還地方債の償還財源としての積立ては行っていない。
将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄
令和2年度における将来負担比率は、充当可能財源等が将来負担額を上回るため無い。したがって、健全な財政運営が保たれていると判断できる。将来負担額は、公営企業債等繰入見込額の減少(-12億円)により昨年度から数値が減少した。また、充当可能財源は、保健医療福祉基金を60億円取り崩したことによる充当可能基金の減少や、法人市民税の減少による基準財政需要額算入見込額の減少などにより、数値が減少した。今後も、将来負担額が増加しないよう、より一層の財務体質の強化に向けた取組を進めていく必要がある。
基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・平成30年度から令和2年度にかけては、法人市民税の増収や予算執行の残額等を活用し、財政調整基金に117億円を積み立てた。一方、第8次総合計画を推進するため、財政調整基金を84億円、豊田地域医療センター再整備のため保健医療福祉基金を79億円取崩した。結果として、基金全体では3か年で81億円の減となった。(今後の方針)・豊田市は、歳入の柱となる市税収入が経済情勢等の影響を大きく受ける財政構造である。併せて、今後も法人市民税の国税化の影響により恒常的な歳入減が確実であることから、年度間の財政調整を行うための基金の必要性が極めて高い。このため、急激な歳入減があった場合にも、行政サービスが維持できるよう、適切に備えていく。・特定目的基金については、豊田地域医療センター再整備事業の財源として保健医療福祉基金を活用するほか、公共施設の維持補修事業への財源として公共施設安全安心基金の活用などを予定している。今後の基金残高については、計画事業の推進のための取崩しにより減少を見込んでいるが、可能なときには積み立て、安定的な財政運営のための残高確保を行っていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・令和元年度は、市税収入の上振れ等を財源として、40億円の積立を行った。・令和2年度は、国税化の影響による法人市民税の減や新型コロナウイルス感染症対策のため、84億円の取り崩しを行った。一方、市税収入の上振れ等を財源として、77億円の積み立てを行った。(今後の方針)・リーマンショック後、平成20年度末から平成25年度末にかけては、財政調整基金の残高は334億円から113億円となり221億円減少した。安定的な財政運営を図るために残高を確保しつつ、歳入規模の変化に的確に対応していく。
減債基金
減債基金
(増減理由)・令和元年度において、財政事情等により市債償還に必要な財源が不足した場合に備えるため基金運用益(利子)227万円を積み立てたことにより増加。令和2年度も同様に基金運用益(利子)を240万円積み立てたことにより増加した。(今後の方針)・基金運用益(利子)の積立を想定。・基金の活用については、税収減があった場合でも、大規模事業の推進や他の財政需要を見極めつつ、着実に公債費予算を確保するために必要な場合は、基金取崩しを行う。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・保健医療福祉基金:保健医療福祉事業の推進を図るため、豊田地域医療センター再整備事業等に充当する。・教育施設整備基金:教育施設整備のため、小中学校の建設や長寿命化修繕等に充当する。(増減理由)・保健医療福祉基金:豊田地域医療センター再整備に係る経費等に充当するため79億円を取り崩したことにより減少・教育施設整備基金:松平体育館整備及び豊田市立朝日丘中学校増改築工事等に充当するため12.4億円を取り崩したことにより減少・幹線道路建設基金:道路網整備に係る経費に充当するため18億円を取り崩したことにより減少・地域づくり振興基金:地域予算提案事業及びわくわく事業に係る経費に充当するため4億円を取り崩したことにより減少。(今後の方針)・保健医療福祉基金:豊田地域医療センター再整備事業を推進するため令和4年度にかけて取崩しを予定。・都市高速鉄道整備基金:名鉄三河線若林駅付近連続立体交差事業のため、令和7年度にかけて取崩しを予定。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
当市の有形固定資産減価償却率は類似団体に比べ低い傾向にあるが、緩やかながら上昇傾向にある。今後は、平成29年3月に策定した公共施設等総合管理計画と、令和2年度策定の個別施設計画を基に、施設更新時期の平準化や、利用状況等を踏まえた機能の集約化・複合化による施設の統廃合により、トータルコストの縮減に努めていく方針である。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
充当可能財源が将来負担額を上回るため、債務償還比率はない。主な要因としては、過去の多額の地方債の償還を終えていること、平成30年度まで元金返済額以上の新規地方債の借入れを原則行わない運用で借入れの抑制を図ってきたことが挙げられる。今後も、景気の変動等に注視しつつ、引き続き財務体質の強化を図っていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
充当可能財源等が将来負担額を上回るため、将来負担比率はない。有形固定資産減価償却率も類似団体に比べ低い水準で推移しており、今後も公共施設等総合管理計画に基づき適切な老朽化対策、施設の統廃合を行っていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
充当可能財源等が将来負担額を上回るため、将来負担比率はない。また、実質公債費比率は前年度から0.5ポイント下回り、2.3%であった。類似団体と比べても平均を下回っており、近年減少傾向であるため、健全な財政状況が保持されている。今後も、景気の変動等に注視しつつ、引き続き財務体質の強化を図っていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
ほとんどの類型において、有形固定資産減価償却率は類似団体平均を下回っているものの、【橋りょう・トンネル】【学校施設】においては類似団体平均を上回る状況である。当市は平成29年3月に公共施設等総合管理計画を策定しており、橋りょう・トンネル及び学校施設についても同計画に位置づけがあるため、計画に沿って適切に点検・更新等の対策を実施していく予定である。その他の公共施設についても、総合管理計画や令和2年度策定の個別施設計画に沿って、対策を実施していく予定である。なお、近年の建替え・新設状況として、藤岡支所・交流館の建替え(平成29~30年度)、寺部小学校・こども園の移転整備(平成28年度)、浄水中学校・交流館の新設(平成28年)、公営美和住宅の建替え(平成27年、252戸)、北部給食センターの移転整備(令和元年度)などがある。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率は、ほとんどの類型において類似団体平均を下回る、または同程度の水準であるが、【図書館】、【市民会館】、【庁舎】については平均を上回っている。この理由として、【図書館】については、平成10年に取得した中央図書館の減価償却率が年々増加しており、今後も増加が見込まれる。また、【市民会館】【庁舎】は、市町村合併により取得した施設の減価償却率が平均を上回っており、全体の減価償却率を押し上げる要因になっている。支所の建替えについては、平成29~30年度に藤岡支所の建替えを実施しており、前述の施設を含むその他の施設についても、公共施設等総合管理計画に基づき今後検討していく予定である。
財務書類に関する情報①(2020年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
・一般会計等においては、資産総額が前年度末から7,607百万円の減少(▲0.9%)となった。資産総額883,122百万円のうち金額の変動が大きいものは、基金であり、前年度末と比べ、9,480百万円減少した。・負債総額は、前年度末から1,043百万円減少(△1.3%)しており、負債の減少額のうち最も金額が大きいものは退職手当引当金の減少(前年比△1,002百万円)である。・水道事業会計、下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から3,852百万円減少(△0.3%)し、負債総額は前年度末から4,175百万円減少(2.0%)した。・全体会計の資産総額は、上水道管、下水道管、区画整理事業地内道路等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計に比べ277,832百万円多くなるが、負債総額も上下水道会計の地方債等を計上していることにより、132,783百万円多くなっている。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
・一般会計等においては、経常費用は219,634百万円となり、前年度比52,953百万円の増加(+31.8%)となった。これは、本年度に特別定額給付金の支出があり、補助金等が昨年度より45,203百万円増加しているためである。特別定額給付金は一過性の事業のため、来年度以降は純行政コストも減少する見込みである。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
・一般会計等においては、純行政コスト(212,540百万円)が財源(204,790百万円)を上回り、本年度差額は△7,750百万円、純資産残高は806,395百万円となった。財源のうち、税収等は減少(前年比△10,791百万円)したが、国県等補助金は増加(前年比+49,374百万円)したため、財源全体で、令和元年度から38,583百万円の増額となった。・全体会計でも、一般会計等と同様に、純行政コスト(269,416百万円)が財源(268,376百万円)を上回り、本年度差額は△1,039百万円、純資産残高は951,446百万円となった。なお、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計と比べて税収等が32,738百万円多くなっている。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
・一般会計等、全体会計、連結会計すべてにおいて令和元年度と比較し、業務活動収支及び財務活動収支は減少、投資活動収支は増加となっている。・一般会計等において、業務活動収支(12,176百万円、前年比△14,859百万円)が減少した主な原因は、業務収入のうち税収等収入が減少したため。また、投資活動収支は、公共施設等整備費支出の減少や基金取崩収入の増加(前年比+14,620百万円)により、前年比+12,359百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったものの、その他の支出があるため、全体としては△123百万円(前年比△263百万円)となっている。
財務書類に関する情報②(2020年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、保有する施設数が多いため、類似団体平均を上回っているものの、前年度末と比較すると0.3万円減少している。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化等の対策を検討する。歳入額対資産比率については、類似団体平均を大幅に上回る結果となった。しかし、特別定額給付金に伴う収入があったこと等により、歳入総額が増加したため、前年度と比べ△0.91年となっている。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を少し下回っているものの、前年度末に比べて1.1%増加している。保有する施設数が多いため、施設の老朽化が進むことで今後も減価償却率は上昇する。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体を大きく上回っており、昨年度と同じ値となっている。また、本年度純資産変動額は法人市民税の一部国税化等の影響に伴い、昨年度から14,687百万円減少している。引き続き財務体質の強化に向けた取組を進めていく。将来世代負担比率は昨年度から0.3%増加しているが、類似団体平均を大きく下回っている。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っており、昨年度に比べて13.1万円増加している。類似団体と比べて住民一人当たり行政コストが高くなる要因としては、純行政コストのうち3割以上を占める物件費が多いことが要因と考えられる。今後も人件費の高騰による委託費の上昇等により、物件費の増加が見込まれるため、管理委託の手法や公共施設等の集約化・複合化等の対策を検討し、公共施設の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、類似団体平均を大幅に下回っており、昨年度に比べても0.1万円減少のほぼ横ばいである。引き続き、財務体質の強化に向けた取組を進めていく。基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、10,119百万円の赤字で類似団体平均を下回っている。基礎的財政収支が赤字となった要因としては、法人市民税の一部国税化等の影響により業務活動収支が減少した一方で、公共施設の整備等の投資を継続して行っていることが要因と考えられる。今後も必要な投資は行いつつ、業務活動の3割以上を占める物件費について、管理委託の手法や公共施設等の集約化・複合化等の対策を検討し、公共施設の適正管理に努めていく。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、前年度末と比べると2.1%減少している。減少の主な要因としては、特別定額給付金の支出に伴い経常費用が増加したことに加え、給食費収入の減に伴い経常収益が減少したことが要因と考えられる。いずれも一過性の要因であるため、次年度以降は例年並みの数値に戻ると見込まれる。今後は、公共施設等総合管理計画に基づく、維持補修費用の増額が見込まれるため、公共料金の見直しや、老朽化した施設の集約化・複合化を行うことにより、経常費用の増額抑制に努めていく。