収益等の状況について
前年度に利用者及び使用料収入が大きく減少したため、令和3年度は収支改善策として上限料金制を導入した。その結果、①収益的収支比率は前年から増加し100%近くまで回復し、また収入の増加により④売上高GOP比率、及び⑤EBITDAについても上昇しており、新型コロナウイルスによる外出抑制による影響を小幅に留め、他会計からの補助金を受けずに経営を継続している。近隣の民間駐車場においては料金の価格変動が随時に行われており、周辺の料金動向に注視しながら、収支改善に努め経営を行っていく。
資産等の状況について
駐車場事業実施に必要となる機械やシステムについては、指定管理者が設置し、適切に管理・保守を実施している。現時点で、市として新たな設備投資の計画はない。
利用の状況について
令和3年度に実施した上限料金制導入等の収益改善策の結果、収益状況と同様に、⑪稼働率も増加することとなった。短時間の利用者だけでなく、長時間の利用者にも対応できるようになった効果と考えられる。具体的な利用状況としては、前年度に対し、利用台数は2,958台の増(プラス29.56%)、収入は945,550円の増(プラス34.7%)となっている。引き続き、上限料金制のさらなる周知とともに、電子マネー精算のPRや、新500円玉への対応などを実施し、利用促進に努めていく。
全体総括
駅北駐車場は利用者数の減少傾向が続いていた中で、新型コロナウイルスの影響も加わり収入が大きく減少していたが、今年度実施した上限料金制導入により、年度後半より利用者数が前年を上回る結果となった。焼津駅北口に最も近いという立地を活かし、料金の周知等の利用促進に取り組んだことで、鉄道を利用する長時間の駐車といった一定の需要を新たに取り込むことで収益増となり、他会計からの補助を受けずに経営を維持している。今後も近隣の価格動向に注視するとともに、指定管理者の経営ノウハウを活かした業務改善や、支払い方法などの利用促進策により、収支均衡による経営を継続していく。