収益等の状況について
収益的収支比率は、類似施設平均値を下回っているが、健全数値である100%を超え、他会計からの補助金もなく黒字の状況を維持している。収益低下の主な要因としては、近隣に上限料金の設定がある民間駐車場が増えてきていることから、当該施設の利用者が減少していることが考えらる。また、売上高GOP比率及びEBITDAについては、平均値に比べ低い数値で推移している。これも前述の利用者数の減少に伴う収益低下が主な要因であると考えられる。令和元年度からは、電子マネー精算への対応や車室白線の引き直しなどを実施し利用促進を図り、収益の増加に努めている。
資産等の状況について
駐車場事業実施に必要となる機械やシステムについては、指定管理者が設置し、適切に管理・保守を実施している。現時点で、市として新たな設備投資の計画はない。
利用の状況について
稼働率については、類似施設の平均値を下回っており、平成26年度と比較し-17.3%、前年度比では-10.4%と減少傾向が続いている。これは、「1.収益等の状況について」で述べたとおり、近隣の民間駐車場が増加し当該駐車場の利用者が減少していることが主な要因であると考えられる。具体的な利用状況については、利用台数は前年度15,863台に対し本年度14,445台(-1,418台、-8.9%)、収入は前年度6,773,780円に対し、本年度6,279,060円(-494,720円、-7.3%)といずれも減少している。令和元年度より、電子マネー精算への対応や車室白線の引き直しなどを実施し、利用の増加に努めている。
全体総括
北口駐車場については、近年減少傾向にあるものの、焼津駅北口から最も近い駐車場として、短時間利用を中心とした需要があり、経営状況も黒字を維持している。今後も指定管理者の民間ノウハウを活かした業務改善と前述の電子マネー精算への対応などによる利用促進を図り、中心市街地活性化事業との調整を行いながら、都市計画駐車場として維持していく。