沼津市:特定環境保全公共下水道

地方公共団体

静岡県 >>> 沼津市

地方公営企業の一覧


収集されたデータの年度

2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度

経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

使用料収入で汚水処理費用をどの程度賄えているかを示す⑤経費回収率は、約50%程度と依然として類似団体平均より低く、使用料収入だけでは維持管理経費を賄うことができいないことを示している。本市の下水道普及率は6割程度で、未普及解消の段階にあり、事業として採算性が低く経営を維持できない状況にあるため、不足分については、総務省の地方公営企業繰出基準に基づく基準を超えて一般会計より繰り出しを受けている。そのため、今後も下水道の普及及び水洗化を促進するとともに、経営状況を鑑みて使用料改定を検討していく必要がある。④企業債残高対事業規模比率が高い理由は、事業費から控除財源を除いた満額に企業債を充てているためである。また、経費について見ると、1㎥あたりの汚水処理にどの程度経費を要したかを示す⑥汚水処理原価は、類似団体平均、全国平均よりも多額となっている。この要因としては、沼津市の地形的な特性から多くの処理場(市管理:5か所、県管理:1か所)を所有しなければならないなど、他市町と比べ効率的な維持管理が困難であることがあげられる。⑥施設利用率が平均値を下回っているのは、普及率がまだ低いため、施設の処理能力に対する流入水量が少ないことが要因である。さらに、下水道への接続率を表す⑧水洗化率を見ると全国平均、類似団体平均より低く、整備効果を十分に発揮できていない状況であり、収入における自主財源の確保のためにも粘り強く水洗化指導を行っていかなければならない。※沼津市においては、特定環境保全公共下水道、公共下水道、漁業集落排水は個別に管理しておらず、同一の会計で管理している為、沼津市下水道の分析は、最大規模である公共下水道のシートを見ていただけると理解していただきやすいです。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率を見ると、類似団体平均値を上回っている。これは、処理施設の機械設備が老朽化してきており、更新の必要性が高まっているためである。しかし、沼津市の下水道普及率は令和2年度末現在、61.4%で、普及促進の段階にある。そのため、現状では②管渠老朽化率0%が示すように、更新しなければならない管渠は存在しないが、将来的には耐用年数を経過する管渠も出てくる。普及の促進とともに長寿命化対策も行わなければならず、効率とバランスを考えた整備、維持管理をしていかなければならない。

全体総括

下水道事業は、快適で衛生的な住環境を維持するために必要な都市計画事業である。そのため、普及の促進や施設の長寿命化、更新を計画的に推進していかなければならず、強固な経営基盤の確立が不可欠である。このような中、沼津市の下水道事業は、平成31年4月から利用者の皆様に負担増をお願いし、使用料の改定を行った。今後もあらゆる経費削減策を講じるほか、水洗化指導を粘り強く行い、下水道利用者を増やしていくほか、適正な受益者負担となるよう、定期的に使用料の見直しの検討など、財源の確保に努めなければならない。

類似団体【D1】

釧路市 網走市 伊達市 七飯町 京極町 沼田町 当麻町 比布町 愛別町 上川町 占冠村 和寒町 津別町 日高町 士幌町 別海町 標津町 弘前市 仙台市 蔵王町 七ヶ宿町 秋田市 井川町 大潟村 鶴岡市 大蔵村 南相馬市 富岡町 つくば市 かすみがうら市 神栖市 宇都宮市 日光市 前橋市 高崎市 沼田市 吉岡町 中之条町 みなかみ町 玉村町 新座市 富士見市 佐倉市 我孫子市 酒々井町 新潟市 長岡市 新発田市 村上市 糸魚川市 妙高市 魚沼市 南魚沼市 弥彦村 田上町 富山市 魚津市 滑川市 黒部市 南砺市 白山市 永平寺町 越前町 北杜市 早川町 小菅村 丹波山村 松本市 上田市 茅野市 原村 高山市 可児市 浜松市 沼津市 磐田市 伊豆市 函南町 豊橋市 知多市 近江八幡市 草津市 野洲市 舞鶴市 池田市 豊能町 神戸市 赤穂市 三木市 香美町 奈良市 大和郡山市 天理市 桜井市 生駒市 川西町 三宅町 田原本町 広陵町 河合町 倉吉市 三朝町 北栄町 大山町 南部町 松江市 出雲市 瀬戸内市 和気町 今治市 筑紫野市 雲仙市 長与町 氷川町