経営の健全性・効率性について
起債の償還が終了したため、残高も無く収益的収支比率も100%を超え、良好な経営と言える。しかし一方、経費回収率や施設利用率も低く、汚水処理原価が高い。これは、施設規模に対して有収水量及び料金収入が低いためである。観光施設や交流施設等の基幹施設を計画下水量に算定していたため、その基幹施設も時代の変化により縮小、廃止されてきたためこのような状況となっている。また、水洗化率も90%を超えているが、人口減少などの要因により料金収入が不足し、不足分を一般会計繰入金で賄っている状況がうかがえる。
老朽化の状況について
管渠施設については耐用年数まで相当数の期間があるため、更新計画については未定である。電気機械設備についても耐用年数には達しておらず、また現在のところ施設に不具合も発生していないため更新計画については未定である。
全体総括
今後、人口減少が見込まれることから、施設の規模の縮小を含めた維持管理計画を検討する必要がある。