経営の状況について
令和元年度から飛鳥川用水清流発電所が稼働を開始し、4施設での稼働となった。収益的収支比率は100%を超えているため、総収入によって総費用を賄えており、経営の健全性は保たれている。営業収支比率についても、記載がないが収益的収支比率と同様の243.2で100%以上を維持しており、今後の運営経費などへ充てるための積立や他会計への繰出なども行っている。販売電力量1MWh当たりにかかる費用を表す供給原価や、収益性を表すEBITDAについては、収入が増えたこともあり前年度より改善した数値となった。
経営のリスクについて
昨年度から発電量が増えたことで利用率が上昇したが、全体でみるとまだ低い数値となっている。水量や天気に影響されるが、少しずつでも改善していくよう努める。修繕比率については、費用に対して13.6%の修繕費が昨年かかっている。これは、自然災害による設備故障の修繕費となっている。企業債残高対料金収入比率については、企業債が無いため数値が「0」となっている。FIT収入割合は100%となっており、4施設すべての売電を固定買取価格で行っている。
全体総括
経営的には収益的収支比率も100%以上を維持し、積立や他会計への繰出も行いながら、健全性を保っている。施設稼働からまだ数年であり、今後管理経費や修繕費などが大きくなると思われるため、積立金などを計画的に行う。FIT収入割合が100%のため、固定買取価格期間終了後の収入減に備え、最も有効な手法を検討していく。