収益等の状況について
・収支比率は類似施設と比べ下回っている。なお、他会計補助金比率や駐車台数一台あたりの他会計補助金額が類似施設平均を上回っているのは、当事業が指定管理者制度を導入しており、駐車場の管理運営収益を納入金として普通財産で受け入れ、当施設の必要経費を普通会計からの補助金収入として経理しているためである。収益的収支比率、売上高GOP比率及びEBITDAが下降傾向にある理由は、駐車料金が無料となる図書館利用者の増加に伴う結果であり、平成28年度の駐車台数一台当りの他会計補助金の増加は施設整備費(石垣よう壁修繕)によるものである。
資産等の状況について
・有形固定資産は普通会計の財産として保有しており、減価償却等の経理はおこなっていない。しかしながら、老朽化は進んでいるため今後、計画的な整備が必要である。
利用の状況について
当駐車場は市立図書館横に設置してあり、来館者の駐車場としてまた、観光客の駐車場として機能している。安定した利用状況である。図書館利用者は駐車場利用料が無料であるため、図書館利用者が増加することにより、稼働率は上昇するものの収益率は減少する傾向がある。
全体総括
・当該事業は中部縦貫自動車道や東海北陸自動車道の整備により、都市部からの車両流入が多く、主要道路の渋滞緩和対策として市街地周辺に設置しているものである。近年は民間駐車場が増加しているなど設置当初と状況は変わってきており、現在策定中の公共施設等総合管理計画の個別計画の推進、主要道路の車両通行調査の定点実施や市街地の歩行者を含めた交通量調査を実施しており、より効果的な駐車場誘導体制の確立や安定した経営に努める。