収益等の状況について
・収益比率は類似施設と比較し下回っている。・他会計補助金比率及び駐車台数1台当たりの他会計補助金額は類似施設の平均を上回っている。・当事業は指定管理者制度を導入しており、駐車場の管理運営収益を納入金として普通財産で受入れし、当施設の必要経費は普通会計から補助金収入とする経理を行っている。
資産等の状況について
・有形固定資産については、普通会計財産として保有しており、減価償却等の経理はおこなっていないが、保有財産の老朽化は進んでいるため、今後は計画的な整備が必要である。
利用の状況について
・高速道路を中心とする道路網の整備により、都市部からの利用者が増えている中で、当施設は市内観光地に近い事からリピーターも増えている。収容台数が少ない施設のため満車となる事も多く、閑散期においても土日祝日は回転率の高い施設となっているが、令和2年度はコロナウィルス感染症の影響により稼働率は減少している。
全体総括
・当該事業は中部縦貫自動車道や東海北陸自動車道の整備により、都市部からの車両流入が増加していることから、主要道路の渋滞緩和対策として市街地周辺に設置しているものである。近年は、民間駐車場の増加により、設置当初との状況は変化しており、公共施設等総合管理計画における個別計画の推進、主要道路の車両通行調査の定点実施、市街地での歩行者を含めた交通量調査の実施するなどして、より効率的な駐車場誘導体制の確立により安定した経営に努めていく必要がある。