収益等の状況について
●収益的収支比率については、過去5年間概ね横ばい傾向にある。類似施設平均値及び全国平均を下回っているが、これは平成28年度にピークを迎えた、借入金の償還額の影響である。今後は平成33年度の償還終了に向けて借入金の償還額が減少していくため、改善が見込まれる。●他会計補助金比率及び駐車台数一台当りの他会計補助金額についても同様の見込みである。●売上高GOP比率及びEBITDAについては、近隣に安価なコインパーキングが増加したことにより、売上が減少し、収入が圧迫されたことから、近年減少傾向にあったが、平成28年度から料金収入が微増していることもあり、概ね横ばいを維持している。
資産等の状況について
●設備投資見込額については、公共駐車場として適正な維持管理を行うため、今後も設備投資を行っていく必要がある。●企業債残高対料金収入比率については、減少傾向にある。これは、料金収入が概ね横ばいであるが、借入金の未償還額が毎年度減少しているからである。
利用の状況について
●平成28年度に実施した周辺駐車場の需給調査結果、周辺において新たな駐車場が設置されており、駐車場の台数が供給過剰となっている。近年、その影響を受けているものの稼働率は概ね横ばいを維持している。
全体総括
●平成29年度現在、駐車場が稼働してから約18年が経過しているため、定期的な施設のメンテナンスや適正な維持管理の実施により、引き続き公共駐車場として運営を行う。●指定管理者制度等による経費節減を図るとともに、引き続き、駐車場の利用促進施策の実施や利用者サービスの向上に努めていくことで、料金収入増を目指し、経営改善を図る。