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2011年度
人口の推移
財政比較分析表(2018年度)
財政力
財政力指数の分析欄
平成30年度は、景気回復基調の中、個人市民税、法人市民税及び地方消費税交付金の増などによる基準財政収入額が増加したことから、0.87と、対前年比0.01ポイント上昇した。税収は、近年横ばいで推移しているが、教育・子育て環境、観光等の充実などによる定住・交流人口の増加や、企業立地の促進等、様々な施策の推進により、さらなる税源の確保を図り、持続性のある都市づくりを支える財政基盤を確立していく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
継続的な行財政改革により、普通債(臨時財政対策債等を除く地方債)残高の縮減や職員定数の削減など、義務的経費の縮減に努めてきているが、平成28年度以降は、地方交付税が大きく減収し、類似団体平均を上回っている。平成30年度は、個人市民税、法人市民税など地方税の増加や、臨時財政対策債の発行増などにより、分母となる経常収入一般財源が増加したことから、93.7%と対前年比1.3ポイント改善した。扶助費等の社会保障関係経費は、今後も増加していくことが見込まれるため、行財政改革を徹底し、義務的経費の縮減に努めていく。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
平成30年度は、情報システム最適化一次開発分の機器更新などにより物件費が増加したことから、対前年比で増となった。類似団体平均を上回っている要因としては、保育所をはじめ、大学(短大・薬大)、高等学校や障がい者施設など多くの施設を直営で運営していることによるものであるが、これまで取り組んできた保育所等の民営化や施設管理業務の委託化など、組織・業務のスリム化に向けた改革を継続していく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
人事院勧告に準じ、高年齢層の職員の昇給抑制を行うとともに、昇給制度も大きく見直し、平成27年に給与の総合的見直しを完全実施した。また、高年齢層のラスパイレス指数が高いことを踏まえ、格差を是正するために、平成30年度から若年層の昇格前倒し及び高年齢層の昇給抑制を実施した。今後も引き続き給与の適正化に努めていく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体平均を上回っている主な要因としては、保育所をはじめ、大学(短大・薬大)、高等学校や障がい者施設などを直営で運営していることによるものである。職員定数については、民営化、委託化の推進などにより、ピーク時(昭和56年・4,999人)と比較して、平成31年度には、4,069人と、約18%削減するなど効率化を進めており、今後もさらなる行財政改革の取り組みにより、人件費の抑制に努めていく。なお、平成30から平成31の職員定数及び指数の増加要因は、岐阜地域4市1町の消防広域化に伴い、各市町の消防職員の身分を岐阜市の職員として統一したことによるものである。(職員定数は平成31年4月1日現在)
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
かねてより市債残高の抑制を図ってきていることから、類似団体平均を下回る状況が続いている。平成30年度は、普通交付税の減により標準財政規模が減少したことから、対前年度比0.1ポイントの上昇となる4.7%となった。今後も岐阜市行財政改革プランに定める実質公債費比率6%未満の水準を堅持すべく適正な市債管理に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
平成30年度も、前年度に続き「-」となり、類似団体平均を大きく下回っている。主な要因としては、公営企業の企業債償還が進んだことにより、将来負担額が縮減したことに加え、庁舎や教育施設整備、鉄道高架事業などの大規模な財政需要に備えた基金の積立等により充当可能財源の確保に努めていることなどがあげられる。今後も計画的な財政運営に努めていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)
人件費
人件費の分析欄
類似団体平均を上回っている主な要因としては、保育所をはじめ、大学(短大・薬大)、高等学校や障がい者施設などを直営で運営していることによるものである。職員定数については、民営化、委託化の推進などにより、ピーク時(昭和56年・4,999人)と比較して、平成30年度には、3,757人と、約25%削減するなど効率化を進めており、今後もさらなる行財政改革の取り組みにより、人件費の抑制に努めていく。
物件費
物件費の分析欄
岐阜市行財政改革プランに基づき、各種業務の委託化などを推進しており、人件費から物件費へのシフトが進んでいる。加えて、平成30年度は、情報システム最適化一次開発分の機器更新の増などにより、17.1%と、対前年度比0.3ポイント増加した。
扶助費
扶助費の分析欄
類似団体平均と同様に、近年は増加傾向で推移している。生活保護費は高止まりとなっている一方、障害者自立支援給付費や、私立保育所等運営費などが増加している。平成30年度は臨時福祉給付金の終了により、対前年度比0.5ポイント減少し13.9%となった。
その他
その他の分析欄
平成30年度は、13.8%と、対前年度比0.1ポイント増加した。主な要因は、高齢化の進展に伴い、介護保険事業への繰出金が増加傾向で推移していることによるものである。
補助費等
補助費等の分析欄
平成30年度は、7.8%と、対前年度比0.7ポイント減少した。主な要因は、信長公450プロジェクトの終了による、実行員会負担金が減少したことによるものである。岐阜市行財政改革プランに基づき、今後も補助金・負担金の見直しを継続して行っていく。
公債費
公債費の分析欄
継続的に、普通債(臨時財政対策債等を除く地方債)残高の縮減を図ってきており、ピーク時(平成11年・1,363億円)と比較し、平成30年度末(680億円)には、約50%縮減することができ、公債費は減少傾向で推移している。一方、将来負担軽減を目的とした償還方法見直しに伴い、平成28、29年度は一時的に増加したものの、平成30年度は14.9%と、対前年度比0.6ポイント減少した。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の推移は、人件費・物件費欄に記載の理由により、類似団体平均を上回っている。職員定数、市債残高の縮減をはじめ、民間活力の積極的な活用その他の効率的な行政運営の実現のため、岐阜市行財政改革プランに基づき、継続的に取り組んでいく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
目的別歳出の前年度からの特徴的な増減としては、「性質別歳出決算分析表」に記載のとおり、総務費は、新庁舎用地取得の完了により大きく減、商工費は、制度融資による中小企業への貸付の増により大きく増となっている。また、類似団体平均との比較においては、商工費は、上記のとおり、制度融資にかかる貸付金が決算額を押し上げる要因となっている。また、消防費については、2市から4市1町に拡大した消防広域化に伴う人件費負担金の増などにより、類似団体平均を上回っている。一方、公債費については、市債残高の抑制に継続的に取り組んでいることから、類似団体平均を下回って推移している。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
平成30年度の歳出決算総額は、住民1人あたり376,762円となり、前年度373,439円より微増となった。増となった主な要因としては、普通建設事業費が新庁舎用地取得の完了や南消防署、ぎふメディアコスモス立体駐車場など新規整備の完了などで13億円減となった一方、補助費が消防広域化拡大に伴う人件費負担金の増などにより7億円増、貸付金が制度融資による中小企業への貸付の増により17億円増となった等によるものである。類似団体平均と比較して、人件費と貸付金が高い傾向で推移しているが、前者は大学や障害者施設などを直営で運営していることによるもの、後者は、年度内に貸付及び償還がなされる制度融資にかかるものが主な要因である。
実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)
分析欄
平成30年度は、実質収支が、対前年度比1億円減の68億円となったことから、標準財政規模比における実質単年度収支は、6年連続でマイナスとなったものの、財政調整基金の取り崩しをしなかったことから、2.67ポイント改善した。財政調整基金残高は、104億円を維持し、標準財政規模比においては類似団体(中核市54市)中18位の水準となっている。今後も岐阜市行財政改革プランに定める、財政調整基金及び実質収支額(前年度繰越金)の合計120億円の確保に努めていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)
分析欄
平成30年度は、赤字となった会計はなく、各会計ともほぼ前年度並みの黒字を確保したところである。今後も健全で将来にわたって持続可能な運営に努めていく。
実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)
分析欄
かねてより、市債残高の縮減を図っていることから、元利償還金等の合計額は減少傾向にある(将来負担のさらなる軽減を目的に、市債の償還方法を見直した影響により、一時的に増加した平成28、29年度を除く)。一方で、市債の償還が進んでいることにより、算入公債費等の額も減少してきていることから、平成30年度の実質公債費比率は0.1ポイント増の4.7%となった。
分析欄:減債基金
該当なし
将来負担比率(分子)の構造(2018年度)
分析欄
公営企業の企業債償還が進んだこと、また、団塊世代の大量退職後、退職手当負担見込額が減少していることにより、将来負担額は徐々に減少している。一方、庁舎建設事業、鉄道高架事業などの大規模な財政需要を伴う事業実施に備え基金積立を計画的に行う等、充当可能財源等の確保に努めている。これらの結果、将来負担比率(分子)は平成26年度からマイナスに転じており、平成30年度も引き続きマイナス状態を維持している。
基金残高に係る経年分析(2018年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)長良小学校の改築などに13億3千万円を教育施設整備基金から取り崩す一方、特定目的基金について、新庁舎建設に備えた庁舎整備基金などに計画的に積立てを行った結果、差引で5億円の増となった。(今後の方針)基金全体を通しての、積立目標等は設定していない。財政調整基金については、積立は、一般会計の毎会計年度において新たに生じた歳入歳出の決算剰余金の範囲内とし、取り崩しは、決算収支を踏まえた必要額の繰入を行う。また、岐阜市行財政改革プランにおいて、財政規律を堅持するため、財政調整基金と前年度繰越金の合計で120億円を維持する目標を設定している。特定目的基金については、大型プロジェクト事業の実施にあたり、財政需要の年度間の平準化を図るため、計画的に積立て、事業進捗に合わせた取り崩しを行う。新庁舎整備に伴い、短期的には基金残高は減少する見込みである。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)運用益の積立てによる増加。(今後の方針)積立ては、一般会計の毎会計年度において新たに生じた歳入歳出の決算剰余金の範囲内とし、取り崩しは、決算収支を踏まえた必要額の繰入を行う。財政規律を堅持するため、財政調整基金と前年度繰越金の合計で120億円を維持する目標を設定している。
減債基金
減債基金
(増減理由)残高はゼロである。(今後の方針)市債の借入にあたり、元金均等返済方式又は元利均等返済方式によっているため、当面減債基金の積立ての予定はない。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・庁舎整備基金:新庁舎(付属駐車場を含む)の整備・鉄道高架事業基金:鉄道高架事業(名鉄名古屋本線の鉄道高架事業に係る負担金、周辺のまちづくりなど)・岐阜大学医学部跡地整備基金:岐阜大学医学部等跡地の整備(図書館、新庁舎などの整備)・教育施設整備基金:義務教育施設の整備(小中学校改築、大規模修繕など)・市民福祉健康医療基金:市民の健やかな生活を支えるための福祉、健康及び医療に係る事業の推進(増減理由)・庁舎整備基金:新庁舎の整備のため5億円を積み立てたことなどによる増加・鉄道高架事業基金:鉄道高架事業のために5億円を積み立てたことによる増加・教育施設整備基金:5億円を積み立てる一方、長良小学校の改築などに13億3千万円を充当したことによる減少・市民福祉健康医療基金:将来の社会保障関係経費の増に備え2億円を積み立てたことによる増加(今後の方針)・庁舎整備基金:新庁舎(付属駐車場を含む)の整備に充てるため、令和元年度まで積み立てる予定・鉄道高架事業基金:鉄道高架事業に備え、毎年5億円を目途に積立て予定・岐阜大学医学部跡地整備基金:新庁舎の整備に充てるため、令和2年度までに取り崩し予定・教育施設整備基金:義務教育施設の整備予定に合わせて、予算の範囲内で積立、取り崩しを行う。・市民福祉健康医療基金:将来の社会保障関係経費の急増に備えるため、予算の範囲内で積み立てる予定
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は上昇傾向であるが、公共施設等総合管理計画の基本方針に基づき、計画的な維持管理を行うことにより施設の長寿命化を進めているところである。また、新庁舎整備などの大規模な設備投資を進めているため、今後は比率の減少に影響を与えるものと思われる。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は類似団体平均を下回っており、公営企業債等繰入見込額(企業債残高の減少)及び退職手当負担見込額(職員定数の削減)の減少により、将来負担額が減となったことが主な要因である。また、基金の積立を計画的に行っていることで、充当可能基金残高が増加していることから、類似団体よりも減少幅が大きくなっていると考えられる。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率については、市債残高の抑制を図っていることに加え、大規模財政需要に備え、基金の積立を計画的に行ってきた結果、平成27~30年度は0以下の数値となっている。なお、今後は新庁舎整備などの大規模な設備投資に伴い、将来負担比率は起債額の増加等により上昇し、有形固定資産減価償却率は減少すると思われる。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
かねてより、市債残高の抑制を図ってきたことに加え、大規模財政需要に備え、基金の積立を計画的に行ってきた結果、将来負担比率及び実質公債費比率ともに、類似団体平均を大きく下回る数値となっている。今後も、将来世代に過度の負担を残さないよう、健全な財政運営に努めていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、公営住宅であり、類似団体内平均値を下回っているものは、道路、橋りょう・トンネルである。公営住宅については、昭和30~50年代に多くの建物が建設されており、有形固定資産減価償却率は高くなっているが、住宅マスタープラン及び公営住宅等長寿命化計画に基づき、適切な維持管理を行っているため、使用する上での問題はない。道路については、西部縦貫道線など都市計画道路の整備などにより有形固定資産減価償却率が類似団体内平均値を下回っている。なお、一人当たり延長が類似団体内平均値と大きな差がないことから、適切なインフラ整備を行っていると考えている。橋りょう・トンネルについては、一人当たり有形固定資産額が類似団体内平均値を上回っているが、長良川をはじめとする河川が複数あるという地域特有の要因によるものが大きいと考える。
施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
図書館の有形固定資産減価償却率については、ぎふメディアコスモスの建設などで類似団体を大きく下回っている。福祉施設については、昭和40~50年代に多くの建物が建設されており、有形固定資産減価償却率が高くなっていが、耐震補強工事は完了してるため、使用する上での問題はない。庁舎の有形固定資産減価償却率は、老朽化のため、類似団体内平均値を大きく上回っているが、現在建て替えを進めているため、完成後には、比率が減少すると考えられる。
財務書類に関する情報①(2018年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が平成29年度と比較して1,234百万円(0.2%)の増加となった。変動額の大きいものは、有形固定資産の減少及び未収金の増加。有形固定資産については、減価償却に伴う資産の減により2,943百万円減少した。未収金については、粗大ごみ処理施設の火災に伴う復旧費の弁償金により3,886百万円増加した。また、負債総額が平成29年度と比較して955百万円(0.6%)増加となった。変動額の主な要因は、満期償還を迎えるものが多いため、1年内償還予定地方債が増加したことによる。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常収益13,111百万円に対し、経常費用は132,881百万円であり、純経常行政コストが119,770百万円となった。経常費用の内訳として最も金額が大きいのは、維持補修費や減価償却費を含む物件費等で38,716百万円であり、純行政コストのうち32.3%を占めている。現在、「岐阜市公共施設等総合管理計画」(平成29年3月策定)に基づいて、施設の最適化に取り組んでいることに加え、施設の長寿命化対策を行うことで物件費等の縮減に積極的に努めている。今後も、施設総量の最適化やライフサイクルコストの縮減などに最大限努めるとともに、自治体経営の視点から新たな財源の確保を目指しながら公共施設マネジメントに取り組んでいく。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等において、純資産残高は、平成29年度より279百万円増加した。その要因としては、純行政コスト119,928百万円に対して、税収等の財源が120,205百万円(税収等85,737百万円、国県等補助金34,468百万円)であり、本年度差額として277百万円増加したため。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等において、平成29年度末資金残高7,236百万円から平成30年度末資金残高6,997万円となり、239百万円の減少となった。その要因としては、業務活動収支と財務活動収支で7,306百万円の増となった一方、投資活動収支は7,545百万円の減となったため。業務活動収支6,779百万円については、社会保障関係経費及び人件費等により業務支出118,271百万円となったことに対し、税収及び国県補助金等により業務収入125,050百万円となったため。投資活動収支△7,545百万円については、基金取崩収入及び貸付金元金回収収入等により投資活動収入15,491百万円となったことに対し、公共施設等整備及び基金の積立等により投資活動支出23,036百万円となったため。財務活動収支527百万円についての主な要因としては、地方債発行額である財務活動収入14,715百万円が、地方債の償還等の財務活動支出14,188百万円を上回ったため。
財務書類に関する情報②(2018年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額が、類似団体平均値を10万円下回っていること及び、歳入額対資産比率が、類似団体平均値を0.119年下回っている要因としては、市民ニーズに合わせた適切な公共施設整備に努めたことが一因であると考えられる。また、有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値を2.7%下回っているので、他の類似団体と比較して施設の老朽化が進んでいない。その要因としては、ぎふメディアコスモスや新庁舎等の施設を計画的に更新しているため。今後も「岐阜市公共施設等総合管理計画」(平成29年3月策定)に基づいて、施設の最適化を進めていく。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均値を2.3%上回っており、償還義務のない純資産の割合が高く、比較的健全な経営状態である。また、将来世代負担比率は、類似団体平均を3.0%下回っており、将来世代への負担が少ない状態となっている。その要因としては、計画的な公共施設整備に努めたことのほか、普通債については、平成9年度以降から発行を抑え、その残高増加の抑制に努めたため。今後については、新庁舎建設をはじめとした公共施設の更新や大規模修繕等を行うことで地方債借入の増加が見込まれるが、「岐阜市公共施設等総合管理計画」に基づき施設の適正化を進めていく。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値を2.9万円下回っている。その要因としては、「岐阜市行財政改革大綱2015」・「岐阜市行財政改革プラン(H27~H31)」(平成27年2月策定)に基づいて着実に行財政改革を推進し、効率の良い行政サービスの提供に努めてきたことが一因と考えられる。今後も社会保障給付の増などが見込まれるため、費用の抑制に引き続き努めていく。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、類似団体平均値を6万円下回っている。その要因としては、普通債の縮減と臨時財政対策債の発行抑制を行い、残高増加の抑制に努めたため。また、基礎的財政収支の投資活動収支が△7,050百万円となっている。その要因としては、地方債を発行して、新庁舎・小学校建設などの公共施設整備を行ったためである。一方、業務活動収支については、7,791百万円となり、経常的な支出を税収等の収入で賄えている状況であり、業務活動収支の黒字分が投資活動収支の赤字分を上回っているため、基礎的財政収支は741百万円となっている。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率については、類似団体平均値を4.7%上回っている状況にある。粗大ごみ処理施設の火災に伴う復旧費の弁償金に伴い、経常収益が一時的に増加したことによる。受益者負担の水準については、「公の施設の使用料算定基準~受益者負担のあり方~」(平成21年10月策定)において公共サービスの費用に対する受益者負担の考え方を明らかにするとともに、税負担の公平性・公正性や透明性の確保に引き続き努めていく。