小諸市：末端給水事業

経営の健全性・効率性について

①から⑥健全性に関しては、概ね良好で推移しており、現段階においては安定している状況である。効率性に関しては、使用水量減による配水量減により⑦施設利用率が低下したと思われる。⑧有収率については、類似団体平均値と比較しても依然低めとなっているが、無効水量及び無収水量の実情把握等が不十分であることが原因と思われるため、引続き実情把握に努めているところである。

老朽化の状況について

昨年と大きな違いはないが、引続き③管路更新率については低い状況となっている。理由としては、平成29年度までは統合整備事業を中心に行い、管路更新工事については必要最低限としたためである。しかし、今後についても、上水道事業基本計画や小諸市水道ビジョン2017に基づく実施計画で、バックアップ体制の整備方針としたため、大きく更新率が高くなることはないと思われるが、石綿管等の更新が必要な管路については可能な限り早急に更新し、更新率の向上はもとより、安定した供給をしなくてはならない。

全体総括

効率性について、有収率のアップ（無効水量、無収水量の把握）が課題となっているが、全体的にみると現状の経営状況は比較的安定していると思われる。しかし、アセットマネジメントでは、主に給水収益の減少等により、今後１０年間で僅かながら年々徐々に経営状況が悪化していく予想であり、水道料金の改定も視野に入れ、将来を見越した経営が必要である。