収益等の状況について
収入については一般会計上に繰り出しをしており、経営的収支比率は100%となっている。他会計からの補助金、繰入は行っていない。売上高GOP比率、EBITDAについては、近年増加傾向にあったが、営業費用の算出方法をH28年度に見直しを行ったことにより、下がっている。第三駐車場は収容台数が少ないため、管理費用が割高となり、施設単体としては平均値を下回る。近接の2カ所の駐車場を一体として、EBITDAを比較すると、増加傾向にある。
資産等の状況について
企業債の借入れはない。現在の設備は平成15年に導入したが、機器の故障が多くなり、修理部品の納入も難しくなっているため、計画的な機器の更新が必要がある。また、平成29年度に機器の塗り替え、テントの張替えを予定している。今後、建設から年数が経つにつれて、フェンス、舗装等についても老朽化は進むことから、状態を見て対応する必要がある。
利用の状況について
稼働率が低い要因として、駅通勤者、遠距離利用者が多いため、1回の利用時間が長いことが挙げられる。また、稼働率の数値は推測の値になるため、今後の機器更新で把握できるよう視野に入れる。利用実態として、日中に満車状態になることが多く、利用率は高い。夕方・夜間は空車が目立つ傾向がある。
全体総括
駐車場の収益は平成24年度から増加傾向にあり、利益を上げて運営ができているが、日中は満車の状態も多いため、これ以上の増加は見込みにくい。また第三駐車場は収容台数が少ないため、管理費用が割高となり、施設単体としての売上高GOP比率、EBITDA平均値を下回る。設備の更新の際に、管理費用の低いものの導入など検討する必要がある。現状の利用率を維持し、支出減の経営努力を重ねる。また施設の更新が近づいているため、継ぎ目のない運営ができるよう継続したい。