経営の健全性・効率性について
経常収支比率は黒字を示す100%を上回っており、その他の指標についても良好な数値であり、健全な経営状況となっている。また、コスト削減により料金回収率も前年度より改善し100%を超え、業務の効率化が図られている。また、給水原価が類似団体平均値を下回っており、施設利用率は平均値を上回っていることから施設の効率性は比較的良好といえる。また、有収率は漏水調査の実施や石綿管、塩化ビニル管等の更新事業等の実施などにより、令和元年度で98.67%と平均値を大きく上回っており、良好な配管状況を維持している。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却比率は令和元年度で平均値を上回っており施設の老朽化が進んでいると判断される。一方で、管路経年劣化率は平均値を下回っており、計画的に管路の更新及び耐震化が行われているといえる。今後はアセットマネジメントに基づき、適切に施設の更新事業を実施する必要がある。
全体総括
現段階では経営の健全性及び効率性並びに収益性は良好であるといえる。なお、施設の老朽化が比較的進んでいることから今後は施設の更新費用の増大が想定されるため、経営戦略を策定し、計画的な更新と経営の健全性の確保を両立して進めていく必要がある。