能美市:公共下水道
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経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
経常収支比率については、黒字を示す100%以上を維持しており、累積欠損金もないことから健全な経営状況と言えます。また、流動比率は100%を下回りますが、これは公営企業の性質上、流動負債の中に翌年度に支払う債務が含まれているもので経営上大きな問題はありません。このほか、処理人口普及率においては、99%と高く面整備は概ね完了していますが、その恩恵と引き換えに企業債残高対事業規模比率は、類似団体を大きく上回っています。さらに、経費回収率は100%を下回り、費用の効率化を表す汚水処理原価においては、現行の使用料単価を上回っており、一般会計からの繰入金に頼っている状況です。今後の経営状況によっては、実態に合わせた適正な使用料単価への検討が必要となります。一方で、水洗化率は、類似団体とほぼ同水準ですが、今後も引き続き普及促進活動を進め、水洗化率の向上に努めます。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は年々増加傾向にあり、今後も資産の老朽化が進むことが予想されています。ストックマネジメント及び経営戦略に基づいた計画的な更新を行います。また、現在、耐用年数を超過した施設は見られませんが、順次、計画的に更新を行います。
全体総括
下水道の普及促進のため建設工事を行ってきた結果、高い面整備率を確保できた一方で事業規模に対する企業債残高が多額になっています。このため、汚水処理費を現行使用料単価で賄うことができず、一般会計からの繰入金によって経営が持続可能なものとなっています。今後、企業債残高の減少によって支出は抑制されますが、将来の人口予測に基づいて使用料収入の減少も見込まれており、経費回収率は概ね横ばいで推移する見通しとなっています。今後の投資計画を踏まえ、適正な使用料単価について、検討する必要があると考えています。