高岡市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

・経常収支比率(93.27%)、料金回収率(76.97%）ともに100％を下回っており、平成26年度末では累積欠損金を計上するなど経営状況は良好であるとは言えない状況にあり、給水収益が減少していくなか、維持管理費や支払利息等の縮減に努め、経営健全化に取り組んでいく必要がある。・流動比率(254.16%)は100%を超えており、短期的な債務に対する支払能力は有している。平成26年度値(254.16%)が前年度値(971.58%)と比べて大きく変動している要因は、地方公営企業会計基準の見直しによるものである。・給水原価が供給単価を上回っており、料金回収率が100%を下回る状況にあることから、水需要の促進に努めるなか、給水収益の増加を図っていく必要がある。・施設利用率(44.40%)、有収率(78.10%)ともに全国平均、類似団体を大きく下回っており、施設の規模や稼働状態が収益に繋がっていないことから、水需要の促進や有収率向上に向けた取り組みが必要である。

老朽化の状況について

・管路経年化率は0.00%であるものの、布設されている管路のうち55.8%が硬質塩化ビニル管であり漏水が多発している。また、各機場施設においても老朽化による故障も多く見られることから、計画的かつ効率的な更新計画を進めていく必要がある。

全体総括

・建設投資が収益に反映されているとは言えず、水需要の促進や更なる経費節減、有収率向上など健全経営に向けた取り組みが必要である。