小鹿野町:国民健康保険町立小鹿野中央病院
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小鹿野町:国民健康保険町立小鹿野中央病院
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経営比較分析表(2018年度)
地域において担っている役割
西秩父唯一の病院として急性期病床、回復期病床、慢性期病床を整備し、入院機能の充実させていることにより、病床利用率も80%台をキープしている。また、高齢患者が多いため、退院後も訪問診療、通所リハビリ、訪問リハビリ等を実施し、切れ目のない医療を展開し、地域の病院としての役割を担っている。なお、平成31年度4月より療養病床の(介護分)廃止方針も出ており、療養病床から回復期(地域包括ケア病床)へ転換し、届出病床数は、一般病床45床、療養病床50床から一般病床95床へ転換予定
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率、②医業収支比率→H30年度では、前年度と比較し入院患者数が減少したものの、入院収益は単価の高い病床の患者数が増となったため増収となった。③累積欠損金比率→14年度病院の増改築工事を実施したため、多額の減価償却費を計上しており、医業収益も伸び悩み、赤字が続いている。④病床利用率→急性期、回復期、慢性期病床を整備し入院機能を充実させ、病床利用率80%をキープしている。⑤入院患者一人一日あたり収益→95床中50床が単価の低い療養病棟で、類似団体と比較し下回っている状況である。⑥外来患者一人一日あたり収益→当院の外来患者は、高齢者が70%を超え、高齢者は検査等の実施率が低くいため、類似団体と比較し収益が低くなっている。⑦職員給与医業収支比率→給与費はH29年度に比べ増となり、H30年度は前年度比で、入院収益の増収等により昨年とほぼ同様の比率となったが、類似団体を上回った。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率、②機械備品原価償却率類似団体と比較し固定資産減価償却率が高いことから老朽化が進んでいると思われる。病院本館は昭和51年建設し40年経過しており、建物の安心・安全を確保するため、平成29年度に耐震工事を実施しましたが、雨漏りがあるなど更に整備が必要と思われる。機械備品についても類型団体と比較して機械備品減価償却率が高くなっており、医療機器に関しては、有効利用するために、保守点検及び精度管理を定期的に実施し、耐用年数より長く利用している機器が多く、保守点検者の情報により精度が確保されない場合は、機器の更新を行なっている。
全体総括
西秩父唯一の病院で、今後人口減少予想、不採算部門も抱えているほか、本館施設の老朽化も進んでおり、小鹿野町単独での運営も非常に厳しい現状である。当院の療養病棟については、国の療養病棟(介護分)の廃止される方向性も出ており、療養病棟を回復期へ(地域包括ケア病床)転換等を検討しているところである。今後は、秩父地域全体で機能分担し、医療を担っていくことが必要になってくると思われる。