北秋田市：特定地域排水処理施設

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率は、収益（主に料金収入、一般会計繰入金）に対して費用（主に維持管理費、支払利息、地方債償還金）の比率を表します。158％と昨年度と比較し増加していますが、これは法適用企業会計への移行に伴う打切決算によるもので、費用が一時的に減少したことによるものです。経費回収率は、料金収入に対する回収すべき経費の割合を表します。昨年度と比較し増加していますが、これは法適用企業会計への移行に伴う打切決算によるもので、維持管理費が減少したことによるものです。汚水処理原価は、1㎥の汚水処理に要した費用（維持管理費・資本費）を表します。昨年度と比較し、維持管理費が減少し、有収水量がほぼ横這いであったため、当該原価は減少しています。施設利用率は、処理可能な能力に対する実際の処理量を表します。類似団体より低いため、世帯人数に対し設置浄化槽が大きいことが表れております。水洗化比率は、休止している浄化槽が無い事から100％であります。

老朽化の状況について

整備開始が平成14年度と、まだ耐用年数を迎えていないため、浄化槽の更新事業を開始していません。

全体総括

令和元年度は、令和２年度から法適用企業会計となるため、その移行に伴う打切決算により主に維持管理費が減少しているため、近年の値とは相違したものとなっております。そのうえでも、各指数を類似団体と比較しても乖離が目立ち、今後改善に向けた取組みが必要であります。収益については、一般会計繰入金に依存しているため、浄化槽維持管理費を料金収入で賄えるよう、料金水準を見直し、料金単価の改定を行い適正な浄化槽使用料とします。