葛巻町:末端給水事業
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03:岩手県
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葛巻町:末端給水事業
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経営比較分析表(2017年度)
経営の健全性・効率性について
経常的収支比率、料金回収率はどちらも類似団体平均値を下回る数値となっている。総収益や施設の維持管理等の給水に係る費用を水道料金で賄えていないのが現状であることから、経常費用等の抑制に努めるとともに実情に合わせた計画的な水道料金の見直しを進めていく必要がある。〇累積欠損金比率、流動比率について、累積欠損金比率は単年度収支が赤字のため生じたもので早急に改善する必要がある。流動比率は平均値をやや下回るが現状では流動負債に対して十分な支払能力を持っている。〇企業債残高対給水収益比率は、建設改良等の工事費増に伴い例年増加傾向となっている。また、給水原価は施設の老朽化に伴う維持管理費や償還金の影響で総費用が大きいため類似団体に比べ高い金額となっている。〇施設利用率、有収率については、施設利用率は類似団体より若干上回る数値になっているのに対し有収率は50%台と前年度と比べ改善傾向にあるが、平均値には達していない数値となっている。その要因としては、施設の老朽化に伴う慢性的な漏水によるものであり、対策として漏水調査や修繕、配水管等整備事業を実施し管路更新をおこなっている状況である。今後も有収率向上のため漏水修繕、計画的な管路更新を進めるとともに、健全で効率的な経営に努める必要がある。
老朽化の状況について
当町の旧簡易水道は7つ存在しており、最も古い旧簡易水道では昭和31年から給水が行われている。そのことから、多くの施設や管路等で老朽化が著しく進行しており、漏水箇所不特定の慢性的な漏水等が多くみられており、施設や管路の更新が急務の課題となっている。〇現在、当町では平成25年度から配水管等整備事業を実施し、毎年管路更新を行っており、管路更新率は類似団体平均値より高い数値となっており、管路経年化率についても平均値より低い数値となっている。今後も明確な計画性をもち、優先順位をつけ、特に老朽化が激しく漏水等が多くみられる施設、管路から順に効率的に更新していく必要がある。
全体総括
当町では平成29年度から上水道事業(法適化)に移行となり経営の効率化、資産台帳による固定資産の管理といった経理・財政の現況をより明確な把握が可能となった。今後、それらを踏まえた上で、実情に合わせた計画的な水道料金の見直し、さらには有収率向上のためにより明確な計画性をもち、効率的な施設や管路の更新を行い経営の効率化、健全化に繋げていくことが重要となる