経営の健全性・効率性について
当町の簡易水道は、上水道区域と同一の料金体系としており、平成24年度、平成29年度に料金を改定したことで収入が増加したが、ここ数年は給水に係る費用が増加傾向にあり、令和元年度の料金回収率は前年度を下回っている。長年、起債の借入を行っていなかったが、平成25年度から配水管更新を進め、その財源として企業債の借り入れをしており、今後は配水管更新による企業債残高が増加することが見込まれる。基幹施設の整備については、補助制度を活用しながら進めている。
老朽化の状況について
総延長約69㎞の内、布設後40年以上の管路は約7割近くある。今後、必要な投資を見据え、経営計画を策定し、水源、施設の規模、管網の見直しを図りながら、計画的な更新と耐震化を進める必要がある。
全体総括
簡易水道の給水区域は広く、酪農業が多いため家屋が点在し、非効率的な事業ではあるが、産業の維持に欠かせないだけではなく、ライフラインであるため、継続していかなければならないことから、経営戦略の策定により長期的な投資計画も加味し、有利な条件や制度の活用と今後の収益を検証した事業運営に努める。