経営の健全性・効率性について
令和3年7月から9.6%の料金改定を実施しており、給水収益が増加したことから、企業債残高対給水収益比率は減少したが、経常収支比率や流動比率、料金回収率、有収率は、類似団体平均値を下回っている。水道管の老朽化によって有収率の減少・修繕費が増加しているとともに、人口減少に伴う給水収益の減少が影響としていると考えられる。今後は、より効率的な経営努力に励みつつ、計画的に料金の見直しを行う必要がある。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率と管路更新率は、類似団体と比較して高い傾向にあるが、管路経年化率は類似団体よりも比較的に良好な数値を示している。今後も、住民の居住状況を考慮して、施設の計画的な更新を行っていく必要がある。
全体総括
経常収支比率や料金回収率等は、類似団体と比較してかなり悪い水準であるため、経営状況は良好とは言えない状況である。今後も更なる人口減少等により給水収益が減少していくことが見込まれるため、より一層、経費削減等を行うとともに、定期的な水道料金等の見直しを実施していくことが必要である。