帯広市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は1.9ポイント増加し、100%を超えて黒字を維持しています。③流動比率は類似団体平均値を下回っているものの、100%以上を維持しており、短期的な債務に対する支払い能力は有しております。④企業債残高対給水収益比率は、給水収益が前年を上回ったことにより、12.86ポイントの減少となりました。⑤料金回収率は100％を上回っており、適切な料金収入を確保しています。⑥給水原価は有収水量の増加に伴い減少しています。⑦施設利用率は類似団体平均値を下回っており、近年は52％ほどで推移しています。⑧有収率は類似団体を下回っておりますが、近年は90%ほどで推移しています。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は類似団体平均値を下回っており、施設の老朽化は抑制されています。これは計画的な更新投資を行っていることによるものです。②管路経年化率は類似団体平均値を下回っており、計画的な更新を行っています。③管路更新率は類似団体を下回っているが、計画的な更新を行っています。今後さらに増加する経年劣化の管を効率的な更新をするため、事業量の平準化及び中長期的な財政状況を考慮し、「おびひろ上下水道ビジョン」に基づいた老朽化対策を行っていく考えです。

全体総括

令和２年度より簡易水道事業に地方公営企業法の全部を適用し、水道事業と同一の会計に移行しましたが、効率的な水道供給などにより収益は確保されているとともに、施設の老朽化も抑制され、健全な経営が行われているといえます。今後は人口減少に伴う料金収入の減少が見込まれる一方、施設の更新が必要になるなど、経営は厳しさを増すことが予想されますが、生活に不可欠な水道サービスの提供を継続するため、中長期的な視点に立った健全な企業経営を行っていきます。