収益等の状況について
収益的収支比率については、過去5年の推移をみると類似団体体平均値を下回っている年もあるが、おおむね100%を超えており、ここ数年では単年度収支について黒字を維持している。また、売上高GDP比率及びEBITDAについては、いずれも類似団体平均を上回っており、当該事業の収益性は高いものと判断できる。
資産等の状況について
企業債残高対料金収入比率については、27年度以降数値が高くなっているが、これは27年度に施設の改修を行ったためである。初期の整備費や修繕費と比べて設備投資見込額は高いものではなく、上記1のとおり収益の状況はおおむね良好であり、将来の企業債の償還について支障はないものと判断できる。
利用の状況について
稼働率が全体平均を大きく下回っているが、当該施設の利用者は動物園の来園者が大部分を占めており、冬期は夏期に比べて利用者が極端に減少するため、施設の一部を冬期間閉鎖していることが原因と考えられる。
全体総括
円山公園駐車場事業の経営については、指定管理者制度を採用しており、収益等の状況からも経営の効率性、健全性は良好と考えられる。施設の老朽化が進んだ箇所については、収益の範囲において計画的に修繕を施すことで、安定経営に努めていく。