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地域において担っている役割むつ総合病院は、下北地域保健医療圏の中核病院として、むつ市及び下北郡内4町村のほか、医療圏に隣接する周辺地域を含め約8万人の医療を支えています。当地域から三次救急医療機関までは90分以上を要するため、地域完結型の医療を提供する責務があり、救急外来をはじめ、小児科、産婦人科、メンタルヘルス科等の診療も行い、災害拠点病院、へき地医療拠点病院、地域がん診療病院等の指定のほか、日本医療機能評価機構の認定を受け、高度で良質な地域医療の確保に努めています。 |
経常収支比率医業収支比率修正医業収支比率累積欠損金比率病床利用率入院患者1人1日当たり収益外来患者1人1日当たり収益職員給与費対医業収益比率材料費対医業収益比率 |
経営の健全性・効率性についてむつ総合病院における高額な医療情報システムの更新による雑損失の増加により経常収支比率は減少したものの、手術件数の増や脳神経外科の常勤医配置による入院患者数の増加、透析患者の増のほか高額薬品による治療が必要な疾患を有する外来患者数の増加が影響し医業収支比率は増加しています。累積欠損金比率は、純利益の計上によって前年度より減少しています。病床利用率は、むつ総合病院における手術件数の増加、脳神経外科の常勤医配置による入院患者数が増加したことが影響し、前年度より増加しています。入院患者及び外来患者1人1日当たり収益は、手術件数の増や高額薬品による治療が必要な疾患を有する患者の増加が影響し、前年度より増加しているものの、診療単価の低いメンタルヘルス科の診療が影響し、全国平均を下回った数値となっています。職員給与費対医業収益比率は、職員数の増による給与費の増加に伴い前年度より増加しています。材料費対医業収益比率は、抗がん剤等の高額薬品による治療が必要な患者の増加が影響し、前年度より増加しています。 |
有形固定資産減価償却率器械備品減価償却率1床当たり有形固定資産 |
老朽化の状況について有形固定資産減価償却率は、診療所においては80%を上回ってるところもあり、全国平均を上回り全体的に老朽化が進んでいます。器械備品減価償却率は、高額な医療情報システムの取得によって減少しており、全国平均を下回っています。1床当たり有形固定資産は、高額な医療情報システムの取得によって増加しており、全国平均を上回っていますが、各診療所の固定資産数値も含まれており、むつ総合病院単独で見た場合は全国平均を下回っています。 |
全体総括むつ総合病院における手術件数の増加や、高額薬品による治療が必要な疾患を有する患者の増加等により、前年度と比較して医業収益が増加し、純利益の計上によって累積欠損金比率は減少しています。しかし、各診療所においては医業収益が減少しているところもあるため、今後においては地域医療構想、新公立病院改革プランを踏まえ、更なる経営の健全化に取り組んでまいります。 |
出典:
経営比較分析表
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