経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は97.63%で前年度比△1.08となった。繰入金に依存していることから健全とは言えず、経営改善に向けた取り組みが必要であると考えられる。④企業債について、過去に行った大規模事業に対しての償還が少しずつ終了しているために残高対事業規模比率は年々減少傾向にある。今後も投資規模の見直し等を図り、事業を推進していく。⑤経費回収率については、類似団体と比べると比較的使用料で補えてはいるが、今後も経営状況に合わせた料金改定等の見直しを図る。⑥汚水処理原価については、類似団体と比較すると安価の状況ではあるが、今後も汚水処理費の削減に向けた取り組みが必要である。⑦施設利用率については類似団体と比較すると低率であるが、佐多の一地区だけの農業集落排水施設であり、接続率は80%近くある。今後は、人口減少に伴う経営改善等を図っていく必要がある。⑧水洗化率については、類似団体と比較すると低率である。今後も水洗化に向けた啓蒙普及活動を推進していく。
老朽化の状況について
令和2年度も管渠の更新を行っていない。しかしながら、多雨時等に不明流水がしばしば確認されるため、今後、調査を実施し、適宜適切な修繕布設替えを行っていく。
全体総括
平成8年から供用を開始し、令和2年現在で24年以上が経過している。平成29年3月に平成37年度までの経営戦略を策定し、それらに則って運営をしているところであるが、急激な人口減少などによって、使用料減や施設の老朽化等により、厳しい事業運営となっている。令和6年度から法適用へ移行することと、近隣の動向も踏まえて、適切な施設管理・会計運営を行っていく。