宇佐市
地方公共団体
大分県 >>>
宇佐市
地方公営企業の一覧
農業集落排水施設
公共下水道
簡易水道事業(法適用)
特定環境保全公共下水道
簡易水道事業(法適用)
収集されたデータの年度
2023年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
固定資産税の増により基準財政収入額が増加している。基準財政需要額についても、下水道費、公債費の減があるものの、社会福祉費の増により増加している。その結果、財政力指数は前年度と同じ0.42となり、大分県平均を0.03ポイント上回っているが、類似団体平均より0.28ポイント低い水準となった。今後も税収確保のため、企業誘致や定住及び雇用対策等の推進により、地域経済の活性化を図り、自主財源の確保を図る。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
歳入においては、実質交付税の減少により、対前年度比0.15%の減となり、歳出においては、扶助費や人件費の増により対前年度比2.12%の増となった。歳入は減少し、歳出は増加したため、経常収支比率は対前年度比で2.1ポイント増加し96.8%となっている。大分県平均との比較では1.5ポイント高く、類似団体においては4.5ポイント高い値となっている。今後も社会保障関係経費の増大などにより厳しい財政運営が見込まれるため、引き続き財源確保や経常経費の抑制に努め、今後の市政課題に柔軟に対応できる強固な行財政基盤の構築を図る必要がある。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費においては期末手当や会計年度任用職員給与の増などにより、全体で2.7%の増加となっている。物件費においては西部中学校長寿命化改修事業や主食用水稲物価高騰対策事業などの増額要因があるものの、新型コロナウイルス検査体制強化事業や固定資産税適正評価事業の減により5.1%の減少となっている。また、人口1人あたりの決算額では前年度比で23円の減額となっている。他団体との比較においては、類似団体平均値より36,710円、大分県平均値より20,825円高い値となっている。要因としては、保有する公共施設の維持管理等に係る物件費があげられ、今後もコストの低減を図る必要がある。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
給料の削減措置を引き続き行ってきたため、平成27年度より徐々に改善し、令和5年度も国の給与水準と同程度となった。今後も適正な給与水準を維持する必要がある。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
合併に伴い肥大化した組織の再編や事務事業の見直しを推進しながら職員数の削減に努めてきたが、複雑多様化する行政ニーズに的確に対応できる体制を維持するため、ここ数年の職員数は微増傾向にある。今後、定年延長が導入された中で、中長期的な定員管理計画を作成しながら、さらなる職員数の適正化に努めていく必要がある。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率の3ヵ年平均では、前年度と同じ6.9%となり、早期健全化基準の25.0%を下回っている。類似団体平均値との比較では0.2ポイント高い状態となり、大分県平均値との比較では0.8ポイント高くなっている。要因としては分子を担う元利償還金の額が減少したことがあげられ、単年度比率は対前年度約0.5ポイント減の6.9%となっている。今後も適正水準を維持しながら、公共施設の更新などの課題に対応していくため、事業の必要性、緊急性を勘案しながら事業展開を図る。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率においては、20.7%と前年度の16.0%と比べ4.7ポイントの増加となった。前年度に引き続き早期健全化基準の350%を大きく下回っている。増加の要因としては、退職手当負担見込額の増などに伴う将来負担額の増加、財政調整基金の減などに伴い充当可能基金が減少したことがあげられる。※令和4年誤:13.3%→正:16.0%
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
今年度も昨年度に引き続き職員給与の削減等の実施や、退職者数の減少があるものの、人事院勧告等に準じた給与改定や委員等報酬の増などにより前年度比で0.5ポイントの増となった。近年、横ばい傾向であるが、全国平均値、大分県平均値を上回っている状況や、令和5年度より職員の定年年齢も段階的に引き上げられていることから、今後も、時間外勤務縮減の取組み、職員数の適正管理などの措置を講じる必要がある。
物件費
物件費の分析欄
放課後児童健全育成事業や老人福祉施設管理費における委託料等の増などに伴い、前年度比で0.1ポイント増加している。類似団体平均値より2.5ポイント、大分県平均より1.2ポイント下回る状況となっているが、物件費は年々増加傾向にあるため、コスト削減についてさらに推進する必要がある。
扶助費
扶助費の分析欄
児童手当や就学援助費の減などがあったが、保育所措置費や障害児通所給付費等が増加しており、前年度比で1.7ポイントの増の14.5%となった。類似団体と比較すると3.5ポイント上回ることとなった。
その他
その他の分析欄
前年度と比較し、維持補修費において可燃物処理費の減少などがあった一方、介護保険特別会計繰出金や後期高齢者医療広域連合負担金の増により繰出金が増加しており、指標は前年度比で0.7ポイント増加している。類似団体平均と比較して2.9ポイント、大分県平均値より1.0ポイント高い状況となっている。特別会計への繰出金が依然多いことが類似団体との比較で高止まりしている原因の一つと考える。
補助費等
補助費等の分析欄
補助金の交付・執行の適正化のため、継続して検証を行っており、大分県平均値と比較して2.0ポイント、類似団体平均値と比較して7.8ポイント低い水準となっているものの、上下水道事業費や中山間地域等直接支払制度等、継続した事業費が今後も見込まれるため引き続き適正な支出に努めていく。
公債費
公債費の分析欄
元金償還については、退職手当債の償還終了や合併特例事業債の減などにより減少している。また、利子償還については過疎対策事業債の借入増加に伴い増加しているが、公債費全体では減額となっている。前年度比では1.1ポイントの減少となっており、類似団体平均と比較して1.2ポイント高い状況にある。今後もプライマリーバランスを意識した起債に努め、その抑制を図っていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費を除く経常収支比率は、対前年度比較で3.2ポイントの増加となっており、類似団体と比較すると3.3ポイント高い状況となっている。保育所措置費や障害福祉サービス事業費等の扶助費や人件費が高いことが考えられる。今後も特別会計への基準外繰出や補助金等についての評価・検証を継続し適正な支出に努めていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
総務費の住民一人当たりの費用は73,347円と対前年度比で2,379円の増となっている。主な要因としては、公共施設整備基金費の減額などがある一方、宇佐市地域振興基金費や減債基金費などの増があげられる。民生費の住民一人当たりの費用は253,500円と対前年度比で17,552円の増となっている。主な要因としては、子ども・子育て応援基金の減がある一方、物価高騰に対する物価高騰追加支援給付金事業などの増があげられる。衛生費の住民一人当たりの費用は64,893円と対前年度比9,976円の増となっている。主な要因としては、上水道事業費の減がある一方、広域ごみ施設建設に伴う宇佐・高田・国東広域事務組合負担金などの増があげられる。土木費の住民一人当たりの費用は53,055円と対前年度比909円の増となっている。主な要因としては、国道沿線地域複合施設整備事業の減がある一方、広域ごみ施設に隣接する都市公園整備事業の増があげられる。教育費の住民一人当たりの費用は66,175円と対前年度比12,206円の増となっている。主な要因としては、西部中学校長寿命化改修事業や長洲公民館施設整備事業の増があげられる。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
人件費については、住民一人当たり110,577円と対前年比4,176円の増となっており、会計年度任用職員の給与等や期末手当の増などが主な要因としてあげられる。物件費については、住民一人当たり75,341円と対前年比3,121円の減となっており、新型コロナウイルスワクチン接種事業や固定資産税適正評価事業が減額となったことなどが要因としてあげられる。扶助費については、住民一人当たり169,264円と対前年度比17,308円の大幅増となっている。電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金の減額があるものの、学校給食無償化事業などの増により、全体として増額となっている。補助費等については、住民一人あたり86,976円と対前年比13,563円の大幅増となっている。主な要因としては、広域ごみ施設建設に伴う宇佐・高田・国東広域事務組合負担金の増額などがあげられる。普通建設事業については、住民一人当たり81,595円と対前年度比14,012円の増となっている。新規整備においては広域ごみ施設に隣接する都市公園整備事業の増など、更新整備においては公民館施設整備事業や中学校長寿命化改修事業の増などがあり、全体として大幅な増額となっている。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄
実質収支額は継続して黒字を確保している。令和2年度まで実質単年度収支は赤字であったが、令和3年度は黒字に転じ、令和4年度以降は再度赤字に転じている。主な要因としては、積立金取崩し額の抑制に伴う形式収支の減により実質収支が減少し、実質単年度収支が減少したことがあげられる。今後については、大型事業についても適正に実施し、健全な行財政運営に努める必要がある。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄
全会計を対象とした標準財政規模に対する実質赤字の比率を示す連結実質赤字比率について、分母を示す標準財政規模は16,424百万円と対前年度比較で54百万円の増となっている。一方、分子を示す全会計の実質収支額(資金不足・剰余額)の合計は3,177百万円で対前年度比較は499百万円の減となっている。前年度より下水道事業会計を除くすべての会計において、悪化が見られたものの、連結実質赤字比率は-19.34%と黒字であることから前年度に引き続き早期健全化基準に該当しない。しかし、保険事業の高齢化の進行による介護保険給付の増嵩など、事業費が増加する要因が多く存在していることから、使用料や保険料の見直しを含め、バランスのとれた計画に基づいた事業運営が必要である。また、一般会計においても合併特例措置の終了に伴い普通交付税の逓減などの影響で財政調整基金をはじめとする各種基金の活用による財政運営が求められるため、慎重な財政運営が必要である。
実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
実質公債費比率3ヵ年平均では、前年度より増減なく6.9%となっており、早期健全化基準の25.0%を下回っている。分子のうち退職手当債や合併特例債等の償還終了などにより元利償還金などが減少したため、実質公債費率の分子は減少となっている。一方、分母においては標準税収入額の増があるものの、普通交付税額や臨時財政対策債発行可能額の減により、減額している。この結果、令和5年度における単年度実質公債費比率は対前年度約0.5ポイント減の6.9%となった。今後も適正な水準を維持しながら計画的な事業展開を図る必要がある。
分析欄:減債基金
将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
将来負担比率は20.7%と前年度の16.0%と比較し4.7ポイント増加したが、引き続き早期健全化基準の350%を大きく下回っている。増加の要因としては、分母においては標準税収入額の増や合併特例償還費に係る基準財政需要額の減などに伴い増加する一方、将来負担額に係る地方債残高や退職手当負担見込額の増、充当可能財源等に係る充当可能基金が財政調整基金や減債基金の取崩等により減じたことから、分子においては増額したことがあげられる。今後も地方債発行の抑制や適正な基金運営を図り、健全な財政運営に努めていく。
基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・財政調整基金、減債基金合わせて1,583百万円を取り崩す一方、昨年度の決算剰余金の1/3の積立を行うとともに、特定目的基金においては、地域振興基金、公共施設整備基金などの取り崩しにより、企業誘致支援費や学校教育支援教員等配置事業、西部中学校長寿命化改修事業などの財源確保を行い、基金現在高は605百万円の減少となっている。(今後の方針)国営緊急農地再編整備事業や広域ごみ施設建設の大型事業が控えていることから特定目的基金を中心に減少していく見込みである。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・決算剰余金の1/3の積立を行ったが、普通交付税の減少等の影響により取り崩し額が積立額を上回り、219百万円の減少となった。(今後の方針)今後も基金残高の減少が予測されるが、災害等の臨時的な歳出への備えのため、基金の計画的な取り崩しを行う。
減債基金
減債基金
(増減理由)・決算剰余金の1/3の積立を行ったが、合併特例事業債等の地方債元金の償還に伴い、取り崩しを行ったことにより前年度比較で172百万円の減少となった。(今後の方針)・西部中学校長寿命化改修事業や広域ごみ処理施設建設に伴う負担金に対する借入により償還額の増加が見込まれるため基金残高は減少していく見込みである。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・地域振興基金(合併特例債):市民の連携の強化及び地域振興を図る・公共施設整備基金:宇佐市の公共施設を整備する・廃棄物処理施設整備負担金基金:大分県ごみ処理広域化計画に基づき、廃棄物処理施設の新設、改造事業等に伴う負担金の確保と円滑な執行を図る(増減理由)・地域振興基金(合併特例債):企業誘致支援費や学校教育支援教員等配置事業等の事業に充当したものの、土地売払収入などの積立たことから前年度比較で29百万円減少した・公共施設整備基金:西部中学校長寿命化改修事業など事業に充当し、前年度比較で67百万円減少した(今後の方針)・公共施設整備基金:国営緊急農地再編整備事業の完了に伴う市負担金の支払いが控えており、取崩しが行われる予定。・廃棄物処理施設整備負担金基金:広域ごみ処理施設の建設が本格化に伴い、大きく取崩しを行う予定
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体平均値を大幅に上回っており、年間約1ポイントずつ増加している。これは昭和40年代から50年代にかけて集中整備した公共施設が、耐用年数を迎えつつあることが主な要因である。本市では以上の状況を踏まえ、平成28年3月に「宇佐市公共施設等総合管理計画」を策定し、さらに令和2年度には総合管理計画に基づいた「個別施設計画」を策定し、施設毎の状態や今後の管理方針等を細かに把握することで、施設の特性に応じた計画的な更新等を行う方針としている。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
平成30年度まで債務償還比率は類似団体平均を下回っていたものの、庁舎建設等の大型建設事業の実施により地方債残高が増加したことに加え、充当可能基金残高が減少したことにより、令和元年度以降は類似団体平均を上回っている。庁舎建設完了後もごみ処理施設建設等の大型建設事業を控えており、地方債残高の増加が見込まれるため、計画的な業務支出の抑制と基金残高の確保に努めていく必要がある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
「有形固定資産減価償却率」は、高度経済成長期にあたる昭和40年代から50年代にかけて集中整備した公共施設が耐用年数を迎えつつあることから高水準となっている。一方で「将来負担比率」は平成30年度までマイナスで推移していたが、地方債残高の増加と充当可能特定財源等の減少により令和元年度以降プラスに転じた。また、令和3年度までは類似団体を下回っていたが、類似団体の将来負担比率が5.3ポイント改善した一方で、本市は臨時財政対策債発行可能額や充当可能特定財源の減少などにより1.2ポイント悪化したことから、令和4年度より類似団体を上回ることとなった。将来負担比率のみを見ると引き続き将来の財政圧迫の可能性は低いことが示されているが、両比率を組み合わせて見た場合、必要な公共施設の老朽化対策が先送りされているという潜在する将来の財政負担が見えてくることから、今後も健全な財政運営に努めるとともに、公共施設等総合管理計画に基づき更新や除却、複合化といった対策を計画的に進めていく必要がある。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
「実質公債費比率」については、臨時財政対策債発行可能額の減少等により前年度比0.2ポイントの増加となり、令和3年度に引き続き類似団体平均値を超えている。「将来負担比率」については、地方債残高の増加と充当可能特定財源等の減少などにより令和元年度よりマイナスからプラスに転じている。令和4年度決算は令和3年度決算から臨時財政対策債発行可能額や充当可能特定財源の減少などにより将来負担比率1.2ポイント悪化した。今後も大型建設事業の実施により地方債の起債等が続く予定であるため、適正水準を維持しながら、公共施設の更新などの課題に対応するために事業の必要性・緊急性を勘案しながら計画的な事業展開を図っていく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
「道路」や「公営住宅」、「認定こども園・幼稚園・保育所」、「公民館」の有形固定資産減価償却率において類似団体平均値を上回っている。特に「公営住宅」においては、人口一人当たり面積が類似団体の平均値を大幅に上回っており、耐用年数を経過したものも多いため、公営住宅の更新時にはかなりの重負担が発生することが懸念される。本市では「住宅長寿命化計画」に基づき先々の需要に応じた計画的な修繕に取り組む。「学校施設」については、平成27年度までに校舎・体育館の改築、耐震化等の改修を計画的に行ってきたため、減価償却率は低い水準にあるものの、合併後に小中学校等の統廃合を積極的に行っていないため一人当たりの面積が類似団体平均値を上回っている。公共施設等総合管理計画においても、市保有施設の一人当たりの延床面積を全国平均と比較した場合、保有量が約2倍という結果が出ており、今後の人口減少を見据えた施設の廃止や統合、複合化、縮小等による総量の縮減が課題である。
施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率においては、「一般廃棄物処理施設」、「福祉施設」、「市民会館」が類似団体平均値を上回っているが、宇佐・高田・国東広域事務組合が進める広域ごみ処理施設の建設など老朽化が著しい施設の更新や複合化に向けた大型事業を進めており、これらの減価償却率については今後減少が見込める状況にある。また、一人当たりの面積においては、「図書館」や「体育館・プール」、「福士施設」、「消防施設」、「市民会館」、「庁舎」が類似団体平均値を上回っている。これらは市町合併以前より各自治体毎に設置されていたものが現存するためであることと、「庁舎」については、新庁舎への建替え、旧庁舎の解体に伴い、面積の増減が顕著となっている。(※「体育館・プール」については、令和2年度中に普通財産から行政財産へ用途変更された「総合運動場」、「市民プール」が編入されたことで、償却率の大きな改善が見られた。「消防施設」については、令和3年度に防災行政無線の整備が完了したことにより、償却率の大きな改善が見られた。)公共施設等総合管理計画においても、市保有施設の一人当たりの延床面積を全国平均と比較した場合、保有量が約2倍という結果が出ており、施設の廃止や統合、複合化、縮小等による総量の縮減が課題である。
財務書類に関する情報①(2021年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等の資産総額は、前年度末から2,839百万円の減少(▲2.3%)となった。資産総額のうち物品を除いた償却資産の割合が71.8%となっており、これらの資産は将来的には老朽化が進んでいくことから、個別施設計画等で計画的な修繕や改修を実施する。一般会計等の負債総額は、前年度から625百万円減少(▲1.7%)しているが、負債の減少額のうち最も金額が大きいものは、地方債の減少(424百万円)である。ただし、今後については複数の普通建設事業を見込んでおりそれに伴う起債も予想されていることから、地方債残高が増加する可能性もあり、地方債残高に留意した予算編成を行っていく。特別会計を加えた全体について、資産総額は前年度末から2,071百万円減少(▲1.3%)し、負債総額は前年度末から290百万円減少(▲0.5%)した。法適用公共下水道事業会計で複数年度にわたる建設改良事業(令和3年度は917百万円の増)が行われていることが主な要因として挙げられる。連結について、資産総額は前年度末から2,406百万円減少(▲1.5%)し、負債総額は前年度末から305百万円減少(▲0.5%)した。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等行政コスト計算書の経常費用は32,326百万円となった。今後も大きな金額の計上が予定されるのは社会保障給付(8,946百万円、前年度比1,495百万円)であり、純行政コストの28.6%を占めている。当該支出は今後も増加が見込まれることから、引き続き社会保障給付以外の経費削減に努める。特別会計を加えた全体では、一般会計等に比べて最終的な純行政コストは一般会計等と比べて11,764百万円多くなっている。連結においても、最終的な純行政コストは一般会計等と比べて20,292百万円多くなっている。一方で経年比較を行うと、連結純行政コストは4,068百万円の減となっており、これは一般会計における特別定額給付金の減が大きかったものと考えられる。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等や国県補助金等からなる財源(29,287百万円)が純行政コスト(31,266百万円)を下回っており、純資産残高は最終的に2,214百万円の減となった。今後も引き続き、コスト削減と並行してふるさと納税制度の活用等による税収等の増加に努める。特別会計を加えた全体では、一般会計等と比べて財源が12,197百万円増加した。ただし、人件費や物件費をはじめとした純行政コストも増加するため、全体純資産変動計算書における純資産残高は最終的に1,781百万円の減となった。連結純資産変動計算書における純資産残高は、最終的に2,102百万円の減となった。本市では平成29年度から令和3年度まで徐々に純資産残高が減少している。これは負債の減少幅が資産の減少幅よりも大きいということであり、今後注意深く状況を確認しながら、地方債の抑制等に取り組む必要がある。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等資金収支計算書における業務活動収支は2,568百万円であったが、投資活動収支については固定資産の整備や基金の積立及び取崩を行った結果▲1,588百万円となった。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから▲508百万円となっている。引き続き、地方債の適正管理に努める。全体では、業務活動収支は3,610百万円となっている。投資活動収支は、特別会計における基金積立などの資産形成等を実施したため▲3,161百万円となっている。財務活動収支は436百万円となった。全体でも地方債の償還額が起債額を上回る状態を維持できている。連結では、業務活動収支は3,143百万円となっている。投資活動収支は、一般会計等から連絡に至るまでの資産形成等が計上されており▲3,038百万円となっている。財務活動収支は422百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、合併前の自治体単位で整備された公共施設等があるため、類似団体平均を上回っているが、経年で見た場合は減価償却等が進んだことにより前年度末に比べて1.7万円減少している。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき、今後は公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。歳入額対資産比率については、類似団体平均とほぼ同水準である。平成29年度から令和2年度までは減少傾向であったが、令和3年度に増加に転じており(資産総額の減少幅よりも歳入総額の減少幅が大きかったことが要因)今後の動向に注意が必要である。有形固定資産減価償却率については、類似団体より高い水準にありその点で老朽化が進んでいる公共施設等が多い可能性がある。また、1年分の減価償却が進んだことにより前年度より1.0ポイント上昇している。老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全に努める。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均よりもわずかに低く、経年で見ても純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産残高が減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、経常的な経費の見直しなどにより、行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っている。令和3年度に初めて類似団体平均を上回ったことから、今後は新規に発行する地方債の抑制をさらに進める等、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。特に、純行政コストのうち28.6%を占める社会保障給付が、類似団体と比べて住民一人当たり行政コストが高くなる要因の一つと考えられるが、理由としては令和3年度に「子育て世帯への「臨時特別給付金」「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給「付金」等が計上されたことが大きい。ただし、その他の扶助費も徐々に増加傾向にあることから、今後の動向には注意が必要である。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っているが、経年で見るとわずかに減少している。とはいえ、類似団体との乖離が大きくなってきており、来年度以降も計画的な起債及び償還によって、地方債残高の圧縮に努める。基礎的財政収支は861百万円となっている。類似団体平均を下回っているが平成29年度以来初めて黒字に転じた点で、これまでよりは起債や基金取り崩しに頼らない行財政運営ができたものと考えられる。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体よりも低くなっている。公共施設等総合管理計画や個別施設計画等に基づき、計画的な修繕を行いながらも適正な受益者負担の在り方を検討する。
類似団体【442119_01_0_000】